“ここ10試合でゼロゴール”のバーディ 来季のCLはエースの復調次第だ

タックルを受けるバーディ。ここのところゴールから遠ざかっている photo/Getty Images

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今季すでに二桁得点も……

11日に行われたレスター・シティ対ウェストハム・ユナイテッドの上位対決は、2-3でレスターの敗戦となってしまった。序盤からしっかりボールを保持して攻めていただけに、前半での2失点が終盤まで重くのしかかってしまった。絶好調のジェシー・リンガードが素晴らしいプレイを見せた試合ではあったが、後半にはレスターも好調のケレチ・イヘアナチョが2ゴールを返しており、勝てない試合ではなかった。ここで気になるのはエースストライカーであるジェイミー・バーディの得点力不足だ。
 
ここまで27試合に出場しているバーディ。これはチーム3番目の数字であり、その中で12ゴール7アシストと十分に仕事をこなしていると言える。ゴール数アシスト数共にチームトップの数字なのだが、ここ10戦ゴールを決められていない。もちろん、ゴールがすべてとは言わないが、少し寂しい成績だ。
 
その間にイヘアナチョが覚醒してゴールを決めているだけに勝ち点は稼げており、ウェストハムには負けてしまったが、まだ3位とチャンピオンズリーグ圏内は死守している。だが、6位リヴァプールとの勝ち点差は4と、勝ち点を落とせない試合が続く。それだけにバーディの復調には期待したくなるというものだ。
 
バーディが得点から離れているのは、戦術の変化が一つの要因かも知れない。主力の離脱から[3-4-1-2]へスタイルを変更したブレンダン・ロジャーズ監督。この変更からレスターは完全なポゼッションサッカーに切り替えており、選手それぞれの役割が変化している。バーディも例外なく変化しており、ゴール前でシュートを狙うというよりは、サイドに流れて仕掛ける場面が多くなっている印象だ。大勝したシェフィールド戦でもイヘアナチョに2アシストを記録しているように、イヘアナチョの中央でのプレイが増えている。また、ナイジェリア代表FWが自信を取り戻したことも大きな要因だろう。
 
とはいえ、エースのゴールは欲しいところ。シーズン最終盤にはマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナム・ホットスパーと上位陣との3連戦が待っている。そこでの勝敗で来季のチャンピオンズリーグ出場が決まると言っても過言ではないだろう。
 
再びレスターが欧州の舞台で躍動するには、エースストライカーの復調が必要なようだ(データは『WhoScored.com』より)。

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