世界最高級の“攻守一体型SB”へ ついに完成近づくマンUの大器

今季マンUで出色のパフォーマンスを披露しているショー photo/Getty Images

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目指すのはアシュリー・コールの領域

マンチェスター・ユナイテッドの左サイドで輝く男は、そう遠くないうちにサッカー界のレジェンドたちにも匹敵する選手となるのか。2020-21シーズン、赤い悪魔の進撃を支えるレフティーが、自身の目標とする場所について語っている。

そのレフティーとは、今季のマンUで不動の左サイドバックとして活躍しているイングランド代表DFルーク・ショーだ。2014年夏の移籍市場で加入するも、しばらくは怪我や激太りの影響などでサウサンプトン時代のような輝きを放つことができない時間が続いていた同選手。しかし、2018-19シーズンにオーレ・グンナー・スールシャール監督が就任して以降はパフォーマンスが安定。そして、今では必要不可欠な存在としてマンUの左サイドに君臨している。

なかでも素晴らしいのは、攻め上がった際のパス精度。今季のショーはここまでキーパス数(56本)を記録しているが、これはプレミアリーグでプレイするDFのなかでトップの数字だ。さらに、昨季23.68%(38本中9本成功)しかなかったクロス成功率も、今季は31.29%(147本中46本成功)にまで劇的に改善している。
そんなショーの活躍ぶりには、先日ウェストハムでプレイするDFアーロン・クレスウェルも「間違いなく今季プレミアで最高のレフトバックだと思う」とコメント。SNS上では、ファンの間で元ブラジル代表DFロベルト・カルロス氏と比較する声も出始め、一部からは“ショーベルト・カルロス”と呼ばれるようにもなっている。しかし、ショー自身が目指しているのは、少し違う場所のようだ。

「ロベルト・カルロスとの比較については、SNSを見たり、グループチャットで仲間達から送られてくるから知っているよ。ただただ笑ってしまったね。彼と比較されるのは光栄だけど、とても及ばないかな。現役時代の彼はアンビリーバブルな存在だったからね! 気分は悪くないけど、本当に笑いが出てしまったよ。でも、僕がなりたいのはアシュリー・コールの方なんだ。オールラウンドなプレイヤーだからね。攻撃も守備も、彼こそが今まで僕が見たなかで最高だった。近づくことができれば嬉しいね」(英『Daily Mirror』より)

たしかにイメージとして、ショーのスタイルはロベルト・カルロスというよりもA・コールに近いか。今季はタックル数(38回)やクリア数(35回)、空中戦勝率60.34%(58回中35回勝利)など、守備スタッツでも印象的な数字を残している同選手。将来的にその領域に到達することも決して不可能ではないと言えるだろう。ついにマンUで覚醒したレフトバックが目指す“史上最高レベル”。またひとり、プレミアでサッカー界の歴史に名を刻むSBが完成しようとしている。(記事内スタッツはデータサイト『Sofa Socore』より)

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