“17歳”でもうドルトムントの中心に 怪物MFが秘める規格外のポテンシャル

若手軍団ドルトムントのなかでも、ひときわ輝く存在となっているベリンガム photo/Getty Images

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主力定着くらいで驚くことなかれ?

ひと昔前であれば、ティーンエイジャーはまだ育成が必要な年代という印象も強かった。しかし、昨今のサッカー界においてはその常識から外れた規格外の十代戦士も増えている。

そんなティーンエイジャーのなかでも、今最もサッカーファンの注目を集めているうちの1人がドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムだ。まだ17歳の新鋭MFは、今季ここまで公式戦38試合に出場し、ドイツの黄色軍団における主力に定着している。

今季チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのセビージャ戦でも、高い技術とインテンシティを武器に中盤の核として躍動。誰もが憧れる欧州最高峰の舞台にもかかわらず、ベリンガムはとても17歳とは思えぬ落ち着きぶりで90分間プレイしたことは記憶に新しい。
昨季までイングランド2部でプレイしていた若者が、まさかここまでやるとは。そのポテンシャルに大きな期待を寄せつつも、驚いた人は少なくはないはずだ。しかし、バーミンガム時代に彼のプレイを見ていた人たちは、ベリンガムならこのくらいはやるだろうと考えていたようだ。英『Daily Mail』によると、過去に彼と共闘した経験を持つ複数の人物がこの17歳の才能について語っている。

「去年バーミンガムでトレーニングしていたとき、ジュードは常にチームで最高の選手だった。まだ16歳だったにもかかわらずね。そんな選手は見たことがなかったから、素直に驚いたよ。それだけの才能を備えていれば少し傲慢にもなりそうだが、彼は常に謙虚だった。地に足がついている印象を受けたし、彼ならばどこでも通用すると思ったよ。経験の不足を問題視する人がいるかもしれないけれど、それは他に非の打ちどころがないという裏返しだ。彼はそのうちすべてを手に入れるだろうね」(ハーレー・ディーン:バーミンガムDF)

「私がまだバーミンガムのユースを指導していた頃、彼と最初に会ったときのことは鮮明に覚えているよ。すぐにトップでプレイしても全く問題ないと感じたからね。そのプレイを一目見た瞬間、彼は私が今まで見てきた中で最もパーフェクトな選手だと思った。バーミンガムの枠には収まらない選手だとも感じたね。だから、今の活躍を見ても驚くことはないよ。今年のEURO、そしていつかはプレミアでもプレイしてほしいと思う。本当に規格外の選手だ」(ペップ・クロテート:元バーミンガム下部組織監督)

データサイト『Sofa Score』によると、ベリンガムは今季ここまでのブンデスリーガにてパス成功率84.19%やデュエル勝利数108回(チームトップ)、タックル数41回(チーム2位)を記録するなど、攻守にわたって素晴らしい貢献を披露している。しかし、彼の活躍に関して、我々はこの程度で驚いていてはいけないのか。

若手軍団ドルトムントのなかでも、チーム内でひときわ大きい存在感を放っているベリンガム。はたして、この17歳は将来どれほどビッグな選手となるのだろうか。ドイツで躍動する規格外のティーンエイジャーは、まさに怪物と呼ぶにふさわしいポテンシャルを備えている。

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