勝負を決めたのはエースの巧みな動きと強引さ ガンバの今季初得点は宇佐美貴史

今季初得点を決めた宇佐美(写真は柏戦) photo/Getty Images

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鳥栖に今季初得点となる決勝弾

ガンバ大阪は明治安田生命J1リーグの第18節でサガン鳥栖と対戦。宇佐美貴史のゴールを守り切ったガンバが今季、リーグ戦初勝利を手にした。

いまだに勝利とゴールがないガンバは、10分に宇佐美がペナルティエリア外から積極的にシュートを狙う。ボールは枠をとらえていたものの、パク・イルギュの好セーブに阻まれる。その後はなかなか鳥栖の守備陣を脅かすことができないガンバだが、試合が動いたのは68分だった。

今季初スタメンの奥野耕平が左サイドへパスを送ると、福田湧矢が逆サイドの宇佐美へボールを通す。福田のパスを足元に収めると、すぐさまシュートを放つ。ボールはゴールネットを揺らして、ガンバにチームの初得点をもたらした。試合はこのまま終了し、1-0でガンバが今シーズン初の勝ち点3を手にした。
待望のチーム初得点はエースの右足だった。後方からのボールを競り合った宇佐美は、その後右サイドへ流れる。奥野のパスから福田がボールを持って仕掛けると、宇佐美は中央へ走りこみながらパスを要求。フリーになった宇佐美へ福田が鳥栖バイタルエリアを横断する高精度のパスを出す。そのボールを一度コントロールして足元へ置くと、豪快に右足を振りぬいてネットを揺らした。

宇佐美がボールを持った時に少し角度があったため、中央の選手へパスを出す選択肢もあっただろう。しかし、宇佐美はボールを持つと、ゴールだけを見てシュートを放った。その気持ちに呼応するように豪快にネットに突き刺さる。エースの自分が得点を取るという強気な攻めが、今季チーム初のゴールを導く要因となったのだろう。得点を決めた宇佐美は、感情を爆発させ、他の選手たちと初得点を喜んだ。

ガンバのチーム初得点と同時に宇佐美の得点が、鳥栖のリーグ戦ホーム初失点となった。ホームで初めて追いかける展開となった鳥栖はゴール前での決め手に欠けて、最後まで得点を奪えず。宇佐美の得点はこの試合において1点以上のアドバンテージをもたらした。エースの巧みな動き出しで初得点と初勝利を奪ったガンバ大阪の快進撃が、これから始まっていく。

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