チームを引っ張る大活躍で勝利を掴んだフォデン ムバッペ、ハーランドに並ぶ存在に成長か

自らの活躍で勝負を決めたフォデン photo/Getty Images

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ドルトムント戦で素晴らしい活躍を見せたフォデン

1stレグでの活躍同様、2ndレグでもチームを救ったのは、弱冠20歳のフィル・フォデンだった。

この日、左ウイングで先発となったイングランド代表MFは前線で好機を演出。低い位置でブロックを作る相手に対して、左サイドバックで先発となったオレクサンドル・ジンチェンコと共に少ないタッチ数で敵陣を切り裂いた。外側、内側とポジションを入れ替えて攻め入ることで生まれる隙を突き、堅守を誇るドルトムントの守備陣を崩しかけていた。

これはスタッツにも表れており、キーパスがチームトップの3本、ドリブル成功数2回と攻撃に大きく貢献した。

そして、後半75分に見せたあのスーパーゴールだ。右サイドでのショートコーナーから始まり、ペナルティエリア手前の左で受けたフォデンはその場で左足を一閃。この日当たっていたマルビン・ヒッツの守るゴールを突き破り、マンチェスター・シティのベスト4進出を確固たるものにした。自身の大きな才能が見せつけた理不尽なゴールはキリアン・ムバッペ、アーリング・ハーランドのような若くしてすでに世界トップレベルにいる選手の仲間入りを告げるかのような得点であったと言える。

加えて彼の守備意識の高さも評価したいポイントだ。マンCはガブリエウ・ジェズスやベルナルド・シウバといった前線での守備に定評のある選手が多いがフォデンもその一人だ。この日はチームトップとなる3回のタックル成功を記録しており、守備にも貢献している。また、後半でも衰えない豊富な運動量も魅力で後半37分にはハーランドが前線で起点となり崩されかけたが、ペナルティエリア内でフォデンが体を張ってクロスを防いでいる。この時間帯でのあの守備意識の高さはさすがの一言だ。

このように攻守に大きく貢献したフォデン。昨季もトップチームでの出場はあったものの、ここまで突出した存在ではなかった。今季は先発での出場が多く、大一番での出場も珍しくない。チームの主力となったフォデンにはデ・ブライネに次ぐエースとして今後も活躍し続けてほしい(データは『WhoScored.com』より)。

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