マフレズの豪快シュートで形勢逆転 鬼門ベスト8突破も気になる問題点

大一番で試合を決めたマフレズ photo/Getty Images

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大きな1点となったマフレズのPK

ジョゼップ・グアルディオラがマンチェスター・シティに就任以降、リーグ戦での華々しい結果とは反対にチャンピオンズリーグでは苦戦を強いられていた。一昨季はトッテナムに、昨季はリヨンに阻まれ、準々決勝の高すぎる壁を超えられず、悔しい思いをする中で今季はベスト8でドルトムントと対戦。1stレグは途中、追い付かれるも終盤にリードし、逃げ切りに成功。

そして迎えた2ndレグでは序盤に先制されるも、後半にPKのチャンスが巡ってくる。その中でのキッカーはリヤド・マフレズ。短い助走から左足を振り抜き、ネットを豪快に揺らした。これでマンCは大幅にリードを得た。その後、フォデンのゴールもあり、2-1での白星となってベスト4進出を決めた。

とはいえ、この試合のマフレズのパフォーマンスはそこまで褒められたものではなかった。深い位置まで引くドルトムント相手では仕方ないことなのだが、右サイドでは効果的な形を作ることができなかった。フィル・フォデン、オレクサンドル・ジンチェンコの左サイドと比べると、右は機能不全に陥っていた。準決勝の相手となるパリ・サンジェルマンも守備に定評があるチームのため、ここは改善してもらいたい。

もう一つ気になったのはカウンターでの動きだ。PKで得点する以前は、両サイドバックを高い位置に配置したマンCがドルトムントを押し込む展開。しかし、突破力のある選手や前線に高さを持つ選手がいないため、オフザボールの動きで相手の隙を突く攻めを徹底。そこで失えばカウンターを食らうが、それをうまく防いで逆カウンターがこの日の一つの攻撃手段だった。

しかし、選手間で速攻なのか遅攻なのか意思の疎通ができていないように感じた。そのため、カウンター時の攻撃にちぐはぐさが生まれてしまっていた。これもまた改善してもらいたい。

ここまで問題点を挙げたが、大一番では内容より結果が求められるため、あの場面でシュートを決めたマフレズが称賛に値するのは間違いない。今後も難しい試合が続くが、ビッグイヤー獲得に向けて彼の力は欠かせない。

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