ファン・ダイクはEUROに出場できるのか 集まる期待とナイーブな問題

エヴァートン戦で負傷したファン・ダイク photo/Getty Images

DFリーダーの離脱は非常に大きく

プレミアリーグ第5節がリヴァプールの今季を左右する重要な試合となった。ジョーダン・ピックフォードと交錯したフィルジル・ファン・ダイクが、前十字靭帯損傷の大怪我を負い全治8か月の離脱となってしまった。その後、守備の安定感を失ったリヴァプールは、攻撃でも精彩を欠き、昨季王者ながら現在6位に甘んじている。

その後ファン・ダイクは手術に成功し、自身のSNSにランニングをする映像をアップするなど順調に回復している。そんなファン・ダイクに注目が集まるのが、1年延期が決まり今年の6月に開幕するUEFA EURO 2020への出場だ。いまだに復帰日は確定しておらず、リヴァプールでの練習もできていない状況だが、それでもEUROへの出場は期待してしまう。しかし来季のプレミアリーグでの完全復活を望むのであれば、EUROでの出場は見合わせるべきだろう。来季も欧州大会に出場するのであれば、オフは安静しておくべきではないか。

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督もオランダ代表へ招集することを望んでおらず、元オランダ代表DFハリド・ブラールズ氏も「彼は欧州選手権に夢中になっているべきではないと思う」とイギリス紙『Mirror』で語っている。オランダ代表のフランク・デ・ブール監督も「最終的には彼自身を良い状態に持っていく必要がある」と復帰後も様子を見る構えを口にした。

欧州での大舞台でファン・ダイクの姿を見たいという気持ちは非常に強い。しかし、現実的には出場までは厳しいのではないか。またイングランド代表DFジョー・ゴメスは代表招集中に大けがをした経緯もあり、リヴァプールとしてはナイーブな問題かもしれない。どちらにせよ来季、ファン・ダイクが元気にプレイしている姿が見られることを願っている。

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