走行距離とスプリントで1位の中山克広 ロティーナ体制には欠かせないドリブラー

豊富な運動量は数字にも表れている(写真は鳥栖戦) photo/Getty Images

スプリント数でトップの中山

明治安田生命J1リーグ第10節で清水エスパルスがガンバ大阪と対戦した。両クラブともにネットを揺らすことはできず、0-0とスコアレスドローで終了。この試合でもスタメンで起用された中山克広は、豊富な運動量と積極的な仕掛けでG大阪の左サイドを切り裂いた。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督体制の下、中山の存在は日増しに大きくなっている。

この試合でも、右サイドから積極的にドリブルで仕掛けた中山。25分には相手DFがボールを保持している状況で、中山が前線からプレッシングをかける。するとそのままボールを奪いカウンターからクロスを上げるも、味方の選手には合わず。また65分には持ち前のキレのあるドリブルを披露。G大阪の2選手を相手に仕掛け、ファウルをもらいFKをゲットするなど、攻守両面でチームに貢献した。

その貢献度は数字にも表れている。今試合でのスプリント数は「36」と、出場した選手の中でもっとも多い数となった。また2番目に多い小野瀬康介が「24」と大差がついている。さらに走行距離でも12.378kmと両クラブ合わせて1位を記録。攻守に奔走して勝ち点を獲得した。

また中山は第3節のセレッソ大阪戦、第9節のヴィッセル神戸戦でもスプリント数「36」を記録している。ロティーナ監督が求める前線からのプレッシングを高水準に実施。今季横浜FCから加入した新戦力が、新たな指揮官に強くフィットしており、欠かせない存在となっている。

中山に次に求められるのは、第2節以降出ていない得点だろう。今季は第2節と第3節で連続弾はあったものの、その後はネットを揺らせていない。ゴールという結果を残しながら、プレスの強度を高めていくことができれば、清水をさらに上の順位へ持っていけるだろう。(データはJリーグ公式より)

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