ベジェリン放出なら後釜は誰にする オススメしたい“右サイドの超特急”

優れたスピードを武器に対峙した相手を置き去りにするアーロンズ photo/Getty Images

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今季はチャンピオンシップで躍動中

2020-21シーズン、ここまで32試合を終えてプレミアリーグで9位に甘んじているアーセナル。ミケル・アルテタ監督の下で再起を図るシーズンだったはずが、蓋を開けてみればトップ4入りどころか来季欧州コンペティション出場圏外にまでガナーズは順位を落とすこととなっている。

そんなアーセナルには、来季ある程度のテコ入れが必要となってくるだろう。2020-21シーズン後半戦は若手の躍動がポジティブな要素となったものの、上位を目指すために手直しすべき部分は多い。

昨今、そのひとつとして挙げられているのが右サイドバックだ。これまで同ポジションで絶対的存在になることを期待されていたエクトル・ベジェリンは、今季シーズンを通してパフォーマンスが不安定。その影響で代役として起用されているセドリック・ソアレスやカラム・チェンバーズも奮闘しているが、新シーズンに向けてこのポジションを安心して任せることのできる選手は確保しておきたいところだ。
では、その候補としてはどのような選手の名前が挙がってくるか。ひとりアーセナルにオススメしたいのは、ノリッジ・シティのU-21イングランド代表DFマックス・アーロンズ(21)だ。優れたスピードを武器に大外のレーンを駆け上がり、高精度のクロスで味方のゴールをお膳立てするスタイルのSBである同選手。ひとことで表現するならば、“右サイドの超特急”とでもいうべきか。

今季チャンピオンシップ(英2部)では、リーグDF中トップとなる55回のドリブル成功数や、同2位タイとなる56本ものキーパス数を記録しているアーロンズ。今季ベジェリンのクロス精度の低さが気になったアーセナルにとっては、悪くない選択肢と言えるはずだ。

加えて、まだ21歳ながらアーロンズはすでにプレミアの舞台も経験済み。昨季は36試合の出場で、ドリブル成功数48回(リーグDF中3位)という印象的な数字も残している。ほかの候補としてはブライトンのタリク・ランプティ(20)も似たようなタイプで獲得の噂が浮上しているものの、今季彼が務めているのは3バックシステムの右WB。即戦力としては、ノリッジで4バックに慣れているアーロンズの方が期待できるかもしれない。手薄となっている左SBとしてプレイできる点も高評価だ。

最優先の補強ポイントとはいえないが、アーセナルが本気で来季の上位進出を狙うのであれば整備しておきたい右SB。アルテタ監督がどのような考えを持っているかはまだわからないが、2021-22シーズンにガナーズの右サイドを活性化するのは、このアーロンズという若者かもしれない(記事内スタッツはデータサイト『Sofa Score』より)。

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