ルヴァン杯今季初勝利に導いた18歳 福島竜弥の左足は浦和の武器となるか

今季ユースから昇格した福島(写真はSC相模原戦) photo/Getty Images

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同点弾を演出しプロ初アシスト

浦和レッズは21日YBCルヴァンカップ第3節で横浜FCと対戦。1点を先制される苦しい展開も杉本健勇の2ゴールで逆転勝利し、ルヴァンカップで今季初勝利となった。この試合でプロ初アシストを記録した福島竜弥は、左サイドから積極的にオーバーラップを繰り返した。

ルヴァンカップでは2試合ぶりに左サイドバックでスタメン起用となった福島。この試合では前半から高いポジションをキープする。1点先制された34分、初スタメンとなったユースの工藤孝太からのパスに福島が仕掛けてクロスを上げるも、中央の興梠慎三には合わず。すると前半終了間際の45分、宇賀神友弥のサイドチェンジから福島がボールを受け、弧を描くクロスを上げると杉本がヘディングで合わせてネットを揺らした。このプレイでプロ初アシストを記録する。

勢いに乗る福島は57分、左サイドで汰木康也の落ちたスペースを駆け上がると、中央へクロスを送る。ボールは逆サイドへ流れるものの、田中達也が折り返して再び杉本が頭で合わせてゴール。後半も積極的なオーバーラップを仕掛け、逆転弾の起点となった。83分に足をつってしまい途中交代となってしまったが、その間は期待感を持たせる積極的な攻めと、守備では対人の強さを見せつけた。
浦和の左サイドバックは、J1リーグでは山中亮輔が不動のスタメンとなっている。今季、守備を改善し高精度のクロスから2アシストを決めており、その左足はチームの武器となっている。福島もこの試合で左足のクロスを何本も供給し、得点へつなげるアシストも記録した。山中のように精度の高いクロスを上げ、ルヴァンカップでアピールすることができればJリーグでも出場機会が増えていくだろう。

左サイドバックには山中のほかに京都サンガFCへ武者修行中の荻原拓也もいるため、来季以降も激戦区のポジションだ。荻原もパンチ力のあるキックを持っており、レギュラー奪取へ燃えているだろう。山中に加えて、福島や荻原といった若いレフティーたちが活躍する日も近い。

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