まさに”ストライカーらしい”同点弾 上田綺世は鹿島の偉大なるFWと肩を並べるか

今季3点目を決めた上田(写真は清水戦) photo/Getty Images

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貴重な同点弾を決めて勝ち点1をもぎ取る

鹿島アントラーズはヴィッセル神戸と対戦し、1点を先制されるものの、上田綺世のゴールで同点に追い付き、1-1で終了した。同点弾となった上田の得点は"ストライカーらしいゴール"といえる素晴らしい得点だった。

鹿島は1点ビハインドで迎えた63分、中央で三竿健斗がボールを受けると、ペナルティエリア手前で右へ膨らむ動きを見せる。マークに付かれていた守備の背後を取ると、三竿のパスを手前でトラップすると最後は右足を振りぬいた。シュートはDFに当たってコースが変わり、神戸GK前川黛也は反応できず、同点に追い付く貴重なゴールを奪った。

上田のストライカーとしてのセンスが光ったプレイだった。法政大学で1年時から結果を残し続け、2019年に前倒しで加入した鹿島でも得点を決めてチームのエースとして君臨している。上田のFWとしてのセンスや、ゴールへの嗅覚がこの試合でも全面に出てチームに勝ち点1をもたらした。
鹿島のFWといえば数々の名プレイヤーを輩出している。鈴木隆行、柳沢敦、興梠慎三、そして大迫勇也や鈴木優磨などといった面々に上田も肩を並べるには、今試合でも複数得点を決めてチームを勝たせるFWになることだ。相馬直樹監督に代わっても出場を続ける上田に、そのような期待が込められているはずだ。

ストライカーとしてのセンスを持ち合わせる上田。自らの技術や嗅覚で鹿島の勝利に結びつく得点を重ねることができれば、チームのタイトル獲得にも近づいていくだろう。歴代の選手たちと同様に鹿島と日本代表で、最前線からチームを引っ張る選手に成長していくことに期待する。

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