多彩なフィニッシュに泥臭さも併せ持つ 英2部にいる“アグエロ風”FW

マンC下部組織出身で、現在はストークに所属しているキャンベル photo/Getty Images

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「常にプレイスタイルは意識している」

マンチェスター・シティを長きにわたって牽引したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロは、誰もが認める偉大なストライカーだ。アトレティコ・マドリードから加入した2011年以降、これまでシチズンズで積み上げた得点数は257ゴール。これはクラブ史上最多だ。

多彩な武器を持ち、どんな形からでもゴールを奪える点取り屋。FWの理想形ともいえる選手なだけに、アグエロのスタイルに憧れる選手もサッカー界にはさぞ多いことだろう。今季チャンピオンシップで印象的な活躍を披露した点取り屋も、そんなアルゼンチン代表FWをモデルに掲げる選手だ。

その点取り屋とは、ストーク・シティに所属するFWタイリース・キャンベル(21)。2020-21シーズンは膝の怪我で後半戦のほとんどを棒に振ることとなっているが、前半戦での同選手はリーグ戦16試合のみ出場で6ゴール7アシストと絶好調だった。難しい態勢からのシュートやアイデア豊富なフィニッシュに加え、泥臭さも感じられる彼のプレイスタイルは、まさにアグエロを彷彿とさせる。
「常にアグエロのプレイスタイルは意識しているよ。僕と彼は違うプレイヤーだが、参考にしている部分は多いね。シティのアカデミーには16歳までしかいなかったから、トップチームでトレーニングする機会はなかった。でも見学をすると、アグエロの動きとフィニッシュの質が他の選手とまるで違うことがよくわかった。みんなに望まれる理由も理解できたね。自分もああなりたいと思ったよ。たくさんシュートを打って、ようやく1点決まるかどうかなんてストライカーになるのは御免だ。だから、僕はアグエロのプレイから必死に学んでいるんだよ」(英『talkSPORT』より)

2016年の7月までマンCの下部組織に所属していたキャンベル。そのときに見たアグエロのプレイが、今の彼を形作っているようだ。データサイト『Sofa Score』によると、今季のシュート決定率は17.14%。悪くない数字だが、今よりもさらにアグエロへと近づくためにはフィニッシュの精度をもう少し磨きたいところか。

とはいえ、プレイスタイルそのものはアグエロによく似たキャンベル。はたして数年後、同選手は憧れの存在にどこまで近づくことができているのか。今はまだ2部リーグでのプレイとなっているが、将来的なトップリーグでの活躍には期待したいところだ。

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