長友をも苦しめた快速ドリブラーの1年 “2部”で仕掛け続けた男の成長

ワトフォードで成長するサール photo/Getty Images

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いざ1部の舞台へ

1年間プレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)で戦ってきた経験がどう活きてくるのだろうか。2018年のワールドカップ・ロシア大会で日本代表DF長友佑都をも苦しめたスピードスターがプレミアリーグの舞台へ戻ってくる。

ワトフォードでプレイする23歳のセネガル代表FWイスマイラ・サールだ。

快速アタッカーとしてワールドカップ・ロシア大会で注目を浴びたサールは、昨季ワトフォードの一員としてプレミアリーグの戦いを経験。5得点4アシストとまずまずの成績を残したものの、チームは2部へ降格。移籍を模索する道もあったはずだが、サールは2部で戦い続けることを選んだ。
そこでは13得点4アシストと見事な成績を残しており、ドリブル成功数も2部では全体3位となる73回の成功を記録。146回もドリブルを仕掛けているため成功率は50%と高くないが、この仕掛け続ける姿勢こそサールの良さでもある。

また英『Squawka』のデータでは、今季サールは11回のビッグチャンスを演出している。これはリヴァプールからブラックバーンにレンタル移籍しているMFハーヴェイ・エリオット(13回)、ワトフォードと同じくプレミア昇格を決めたノリッジ・シティ所属MFエミリアーノ・ブエンディア(18回)に次いで多い数字だ。

サールは1部の舞台で十分に通用するプレイヤーで、2部での戦いも無駄ではなかったはず。セネガル代表の方でも影響力を発揮できるプレイヤーなだけに、1年間の2部生活を経てどう成長したのか。早く1部の舞台でその実力を見せてほしいところだ。

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