“191cm”の大型MFにチェルシーでの未来はあるか トゥヘルも期待する男とは

2018-19シーズン終盤戦で印象的なパフォーマンスを披露したロフタス・チーク photo/Getty Images

攻撃センスは「バラックを思い出させる」

はたして、今季は他クラブへレンタルされている大型MFに、チェルシーでの未来はあるか。2シーズン前のマウリツィオ・サッリ政権下では重宝されていた中盤戦士の未来に注目が集まっている。

その中盤戦士とは、昨夏ローンでフラムへと向かったMFルベン・ロフタス・チークだ。まるで重戦車のようなドリブルや、191cmのフィジカルを活かしたパワフルなプレイが持ち味の同選手。以前から将来ブルーズの中盤を牽引する存在と目されていたが、度重なる怪我の影響によってこれまではなかなかブルーズで本来の力を発揮することができていない。

そんなロフタス・チークだが、彼は来季チェルシーで輝きを放つことができるか。今季レンタル先のフラムでは、あまり目立ったプレイを見せることができていない同選手。正直に言ってしまえば、試合中に守備意識の低さを露呈することも少なくはない。

しかし、やはり彼のサイズとフィジカルの強さは貴重だ。190cmオーバーの大男が中盤にいるだけで、チェルシーの攻撃に幅が生まれることは間違いない。エンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コバチッチらがいるだけに、スタメン争いに加わることは難しいかもしれない。だが、試合の流れを変えたいときに、強引に突破口を切り開くことができる彼は重宝するだろう。現時点ではシーズン終了後にそのままフラムへ完全移籍する可能性も報じられているものの、チェルシーにとってレンタルバックの選択肢はナシではないはずだ。

「私は以前からルベンのファンだった。彼のプレイはミヒャエル・バラックを思い出させるんだ。彼とは面識があるし、その才能はよく知るところだ。怪我で足踏みを強いられることになってしまったが、今季は無事にうまくやっているようだね。テレビや新聞の情報に惑わされないでほしい。私は彼と協力する構えができているよ」(英『Daily Mirror』より)

チェルシーを指揮するトーマス・トゥヘル監督も、ロフタス・チークのプレイは気に入っている様子。ブルーズ復帰は厳しいようにも思えた同選手だが、来季は新指揮官の下で大ブレイクを果たすことができるかもしれない。

怪我に悩まされ、鳴かず飛ばずとなっていたキャリアに一筋の希望が見えようとしているロフタス・チーク。身長191cmの大型MFはいよいよ覚醒のときを迎えるか。スタンフォード・ブリッジで重戦車のようにパワフルなドリブルが再び炸裂する日を、多くのファンが待ちわびている。

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