“イブラ依存”でスクデットは目指せない ミランの魔法は切れたのか

ラツィオにも敗れたミラン photo/Getty Images

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年明けからペースが落ちた

シーズン後半戦から急激に調子を上げた2019-20シーズンの勢いは消えてしまったのだろうか。2021年に入ってからミランが苦戦している。

今季のミランはステファノ・ピオリの下でセリエA制覇も目指せるのではないかと騒がれていたが、今では5位まで順位を落としてしまった。ガス欠したところがあり、年明けから急に勝てないゲームが増えてしまった。

1月6日に行われたユヴェントス戦を1-3のスコアで落としたところから始まり、アタランタ(0-3)、スペツィア(0-2)、インテル(0-3)、ナポリ(0-1)、サッスオーロ(1-3)、ラツィオ(0-3)と、以前の悪いミランに戻ってしまったかのようなスコアでの敗戦が目立つ。
前半戦では1試合平均2.26点の勝ち点を稼いでいたが、後半戦は1.76点まで低下。昨季終盤から続いていた魔法が切れ、課題が目につくようになってきた。

中でも気になるのはFWズラタン・イブラヒモビッチ不在時の戦いか。イブラヒモビッチは39歳と思えぬパフォーマンスでチームを引っ張ってきたが、年明け以降は数試合欠場している。敗れたナポリ戦、サッスオーロ戦、ラツィオ戦はいずれも怪我で欠場しており、イブラヒモビッチ不在時にどう攻撃を組み立てていくかは来季へ向けてのポイントとなるだろう。

元よりイブラヒモビッチは年齢的にも長期的な活躍は期待しづらいため、いつまでも頼っているわけにはいかない。名門の姿を取り戻すには、イブラヒモビッチの穴を何とか埋めていく必要がある。

2021年に入ってからは現実を突きつけられるゲームも増えているが、ミランはここから立て直せるのか。昨季終盤から続いていた魔法が一過性のものではないと証明するためにも、今夏は補強を含めチームを再構築したい。

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