全選手が守備での貢献を求められる新時代 マフレズが見せた攻守に渡る大きすぎる貢献度

得点を決めてチームを勝利に導いたマフレズ photo/Getty Images

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準決勝では主人公のような活躍をしたマフレズ

クラブ史上2度目となるチャンピオンズリーグ準決勝に進出したマンチェスター・シティ。相手はバルセロナやバイエルン・ミュンヘンといった各国の強豪を退けてこの舞台まで勝ち上がったパリ・サンジェルマンとなった。結果は2戦合計4-1と勝利し、月末に予定されているファイナルに駒を進めることとなった。両試合苦戦することとなった準決勝だが、4得点中3得点を挙げ、チームを勝利に導いたのはリヤド・マフレズだろう。1stレグでは決勝点となった直接フリーキックを叩き込み、2ndレグでは2得点と大車輪の活躍を見せた。

そんなマフレズは2015-16シーズンの「ミラクルレスター」の当事者であり、2018年にマンCに加入している。加入当初はそこまで出番を掴めていなかったが、リロイ・サネが退団後は右ウイングとして定位置を確保している。強みであるドリブルはカットインや縦への突破どちらも強力で、マンCには珍しい頼れるドリブラーとなっている。

5日に行われたPSGとの2ndレグでは、右ウイングで先発を果たしたマフレズ。普段はボールを支配して相手を押し込むサッカーを展開するマンCだが、この日はPSGがボールを持つ展開に。それでもルベン・ディアスを中心とする守備陣が体を張って無失点に抑えていた。マフレズも自陣に戻っての守備を要求されており、サイドバックや中盤の選手と連携して相手を囲い込むことに成功していた。

「誰もが守備に貢献しなければならない。我々はそれを守り抜き、決勝に進んだ」

マフレズが試合後に英『Manchester Evening News』に残したコメントである。どれだけ攻撃に強みを持っている選手でも守備をしなければ勝ち上がれない、CLの難しさがうかがえる。

攻撃面でも2得点を奪っており、攻守に渡って大きな貢献を果たしたマフレズの存在感は非常に大きいと言える。レスターでの活躍でイングランドでは名のある選手だが、欧州の舞台では無名の存在だったマフレズ。30歳とベテランの域に差し掛かっているが、キャリアの中で今が最も輝きを放っていると言っていいだろう。

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