マンCの超絶テクニシャンこそ“世界最高の若手”か ペップが磨き上げた宝石

今季マンCで圧巻のパフォーマンスを披露しているフォデン photo/Getty Images

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今季ペップ・シティで大ブレイク

現サッカー界において最も優れたヤングスター。それにふさわしい選手をチョイスするとなれば、人々は一体誰を選ぶのか。

筆頭格の候補となるのは、やはりドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(20)やパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペ(22)といった選手になるだろう。ド派手にゴールを量産する若きストライカーのインパクトは強い。

しかし、今季マンチェスター・シティで大ブレイクしたイングランド代表MFフィル・フォデン(20)の存在も見逃せない。ハーランドやムバッペは間違いなく鉄板の選手だが、2020-21シーズンのフォデンもプレミアリーグでは圧倒的な存在となりつつある。2019年夏の段階でジョゼップ・グアルディオラ監督は「私が見てきたなかで最高の選手」と彼の才能を絶賛していたが、その見立てが間違いではなかったことを今のフォデンは証明しつつある。
そんなフォデンがなにより素晴らしいのは、基礎的なプレイのクオリティの高さ。巧みなドリブルも注目に値するが、この男はシンプルなボールコントロールやキープ力が異様に高い。加えて、周囲の状況を把握する能力や空間認識にも優れているため、彼のところで攻撃に手詰まりが生じることはほとんどないと言っていい。気がつけば、チームのほとんどの攻撃に絡んでいる。今のフォデンにはそんな表現がピッタリか。ハーランドやムバッペの得点力の魅力的だが、今季の活躍を見ればフォデンも候補には推したいところだ。

「フィル・フォデンは現時点で世界最高の若手だと私は思うね。ハーランドはまだこの舞台でプレイすることができていない。今日の試合を見て、私はフォデンの素晴らしさを改めて認識したよ。シティのファンではないけれど、彼らのサッカーを見るのは楽しい。マフレズ、スターリング、デ・ブライネ、ギュンドアン、ベルナルド・シウバ……。彼らが流動的に動きながら崩しを行う姿は本当に魅力的だ。そのなかでひときわ輝いているフォデンは本当に素晴らしいね」(英『BT Sport』より)

現地時間4日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのPSG戦後、解説を勤めた元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏もフォデンをこのように絶賛している。CL決勝に駒を進めた世界最高峰のテクニシャン軍団のなかでも際立った存在感を放つ同選手。やはり、今季の活躍で彼はムバッペやハーランドにも肩を並べる存在となったのか。ペップ・シティでグングン伸びる若き才能の成長からは今後も目が離せない。

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