デビューからわずか9分でゴール ユンカーこそ浦和の課題を解決できるストライカーだ

初得点を決めたユンカー photo/Getty Images

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ルヴァンカップ初出場で結果を残す

ルヴァンカップの柏レイソル戦で加入後初ゴールを決めた浦和レッズのキャスパー・ユンカー。ファーストシュートでゴールネットを揺らしたデンマーク人FWは、決定力不足に悩む浦和の課題を解決できる人材となるだろうか。

ユンカーは柏戦で加入後初スタメンを飾る。9分には汰木康也のスルーパスに抜け出し、左足を振り抜きゴールをゲット。ノルウェーリーグ得点王とMVPという前評判通りにすぐさま結果を残し、デビュー戦で申し分ないプレイを披露した。

異国でのデビュー戦ながら自身の持ち味を十分に発揮したユンカー。最初のシュートでゴールに結びつけたのは、大きな自信になっただろう。またオフ・ザ・ボールの動き出しでも上手さを見せつけたシーンがある。29分に田中達也が右サイドから抜け出すと、中央にいたユンカーは相手DFの背後を取ってフリーでクロスボールを待つ。グラウンダーのクロスは相手にクリアされてしまうものの、ポジショニングでも技術の高さを見せた。

今季の浦和は決定機をつくり出すものの、ゴールが奪えず勝ち点を逃す試合が見受けられる。けがで出遅れている興梠慎三は、徐々にコンディションを戻しているもののいまだノーゴール。杉本健勇もフィニッシュの部分で精度を欠き、決めきれないシーンが続く。武藤雄樹もチャンスメイクとしては一級品だが、エースストライカーとしては物足りない。そんな中でユンカーの決定力がチームの課題を解決できる人材となるだろう。ユンカーはそれほどの存在感を柏戦で見せつけた。

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