アーセナルの攻撃力を半減させた一手 パレホに任されたELセミファイナルでの大仕事

中盤からチームを支えるパレホ photo/Getty Images

フル出場を果たしたパレホ

ここまでリーグ戦では6位と上位を死守しており、ヨーロッパリーグも決勝まで駒を進めることに成功しているビジャレアル。今季から監督となったウナイ・エメリの元でチーム作りは順調なようだ。そんな新生ビジャレアルに欠かせない存在となっているのがダニエル・パレホだ。

レアル・マドリードでキャリアを始めたサッカーエリートのパレホはその後、バレンシアに渡り2011-2020シーズンと長い間一つのクラブで活躍してきた。そして今季から長いバレンシア生活を終え、心機一転ビジャレアルでプレイしている。

加入初年度となっている今季は中盤でポジションを確保しており、ここまで公式戦45試合に出場するチームの主力として活躍している。

クラブ史上初のEL決勝を賭けたアーセナルとの一戦でも古巣対決となっているフランシス・コクランとボランチでコンビを組んでいる。この日のパレホの主な仕事はトーマス・パルティへのマークであり、ここを潰されたアーセナルは組み立ての部分で非常に苦労していた印象だ。この影響から、マルティン・ウーデゴーやエミール・スミス・ロウらが後方まで下りざるを得ない状況を作り出し、前線での人員不足を誘発させていた。

また、自陣からの組み立ても自身がマークされてはいるがフリーランでパスコースを作るなど上手さを見せていた。前半には自分で貰ったFKから惜しいシュートを放っており、高精度のキックを披露していた。

年齢も32歳と若くはないが終盤でも落ちない走力を見せており、クラブが変わった今でもレベルの高いプレイを見せていた。EL決勝の相手はマンチェスター・ユナイテッドと強力な相手となっているが、チーム一丸となって優勝を成し遂げて欲しい。

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