個人昇格、スタメン奪取と成長が止まらない飯野七聖 その豊富な運動量で右サイドを制圧せよ

豊富な運動量でチームに貢献している飯野 photo/Getty Images

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加入初年度でありながらも定位置を掴んでいる

浦和レッズの小泉佳穂、明本考浩、ヴィッセル神戸の井上潮音とJ2からJ1への個人昇格が多かった今季の移籍市場。各クラブのスカウトが目を光らせ、優秀な人材を引き抜いている。サガン鳥栖に所属する飯野七聖もその一人だ。

アルビレックス新潟のユースから国士舘大学へと進んだ飯野は2019年にザスパクサツ群馬に加入。そこでの活躍が認められ今季からサガン鳥栖に活躍の場を移している。

群馬時代には左右のサイドバックを務めており、今季からは右ウイングバックとして新しい境地を開拓している。今季はここまでリーグ戦は13試合出場しており、指揮官である金明輝からの信頼は厚い。

リーグ戦3連勝中で迎えたサンフレッチェ広島との一戦に右ウイングバックとして先発を果たした飯野は持ち味である攻撃参加で右サイドを活性化。クロス、パス、ドリブルと多くの選択肢を持っている飯野は前線で脅威になっていると言える。

また、ウイングバックという運動量が求められるポジションだが、90分間の上下運動を可能にしている飯野のタフネスさは評価したいポイントだ。飯野の豊富な運動量はデータにも表れており、走行距離が12.3km、スプリント数が24回とどちらもチーム上位の記録を残している。

ここで少し気になる点を挙げるとすれば個人での突破の部分か。飯野が右サイドでボールを持った際に味方がゴール前でクロスを要求している場面が多く、右での孤立が何度か見られる。そこはチームとしての改善点ではあるが、飯野自身も個人での突破が出来れば攻撃の選択肢も増え、より攻撃的な選手になるだろう。鳥栖では右ウイングバックとして不動の地位を確立しているだけに、今後の成長が気になる選手の一人だ(データはJリーグ公式より)。

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