センターバックのように振舞うGKパク・イルギュ 後方からのカバーリングは日本一?

センターバックのように振舞うパク photo/Getty Images

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リーグ戦最少失点に貢献しているパク

近年上位でのフィニッシュが難しくなってきるサガン鳥栖。しかし、今季はここまで14試合消化時点で勝ち点は27ポイントと3位に付けている。ここまで何度もチームを救ってきた金明輝が今季で3年目ということもあり、まとまりのあるチーム作りに成功している。その中でも後方から抜群の安定感でチームを支えているのはパク・イルギュだ。

藤枝MYFCでキャリアをスタートさせたパクはFC琉球や横浜F・マリノスといったクラブを渡り歩き、昨季からサガン鳥栖に在籍している。

加入初年度である昨季こそ10試合の出場にとどまっているが、今季はここまで開幕から全試合に出場しており、監督からの信頼も厚い。

また、ゴールキーパーでありながら前に出て組み立てに参加する現代的なゴールキーパーを体現している数少ない選手だ。それでもマリノス時代にはポジションを上げすぎてしまい無人のゴールにシュートを決められるなど多少のミスはあったものの、鳥栖では改善されており、リーグ最少失点数である「5」点の記録に貢献している。

8日に行われたサンフレッチェ広島戦でも先発を果たしたパクは、ゴールキーパーがフィールドプレイヤーのように振舞うスイーパー型GKとしてクリーンシートを達成している。鳥栖は後方から繋ぐチームであるためGKには安定した足元の技術が求められるが、パクはフィールドプレイヤーのようなパス回しを見せており、相手のハイプレスを無効化するシーンが散見されている。

更に鳥栖は攻撃時に両ウイングバックを上げるため後方が人員不足になっている場面がある。それでも、広範囲カバー可能なパクが最終ラインに居るため安心して攻撃参加できるのも朴の存在が大きい。

31歳とベテランではあるが、GKは他のポジションと比べ選手生命が長い。まだまだ先の長いパクだが、今後もスイーパーGKとして独自の境地を開いて欲しい。

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