2部史上最強のストライカー? “41得点”に絡む規格外の点取り屋が出現

ブレントフォードで圧倒的なパフォーマンスを披露するトニー photo/Getty Images

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31ゴールはリーグ新記録

“世界で最もレベルの高い2部リーグ”。各方面からそう称されるのがEFLチャンピオンシップ(英2部)だ。イングランドではプレミアリーグにばかりに注目が集まりがちだが、その下位カテゴリにあたる同リーグもレベルは高い。チャンピオンシップでは欧州4大リーグで活躍していてもおかしくない逸材が数多くプレイしているのだ。

チェルシーでプレイするMFメイソン・マウントやアストン・ヴィラの中心的存在であるMFジャック・グリーリッシュ、ドルトムントで17歳ながら今季主力としてプレイしているMFジュード・ベリンガム……。今では世界的に有名な選手となった彼らも、過去にチャンピオンシップでその技術を磨いていた選手たち。彼らが在籍していた翌シーズンからいきなり4大リーグで注目を集める存在となったことからも、同リーグのレベルの高さは窺い知ることができるはずだ。

そんなチャンピオンシップに、また新たなスター候補生が出現している。その名はイヴァン・トニー。ブレントフォードに所属する25歳のストライカーだ。
2015年から2018年まではニューカッスルにも所属していたトニー。そこで芽が出ることはなかったが、同選手は昨夏に加入したブレントフォードでその才能が開花。今季はここまでリーグ戦45試合に出場して、驚異の31ゴール10アシストを記録している。英『talkSPORT』によると、この31ゴールという数字は現行のチャンピオンシップ体制発足以降の1シーズン最多得点記録だという。

加えて、トニーはシュート決定率も優秀。その31ゴールを奪うのに要したシュート数は135本。決定率を計算すると、その数字は22.96%にもなる。こちらも今季チャンピオンシップで10得点以上を挙げている選手の中では堂々のトップだ。

いるべきところにいて、決めるべき時に決める。非常にシンプルだが、トニーのプレイはそこが他の選手と比較にならないほど洗練されている印象が強い。これでテクニカルなラストパスも出せるというのだから驚きだ。

英『Daily Mirror』によると、今夏にはチェルシーやウェストハム、セルティックといったクラブが獲得に動く可能性も出てきているという。はたして、チャンピオンシップで躍動する規格外のストライカーは来季どこでプレイしているのだろうか。2部の枠には収まらない点取り屋となるまでに成長したトニー。ステップアップを果たした際には、トップレベルでどこまで通用するかに注目したい。

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