連勝を支える天野のチャンスメイク マルコスの不在を感じさせない圧倒的なパフォーマンス

左足から好機を演出する天野 photo/Getty Images

リーグ戦の連勝記録を4に伸ばした

9日に行われたヴィッセル神戸戦に勝利した横浜F・マリノス。これで4月に開催されたコンサドーレ札幌戦からの連勝記録を伸ばすと共に開幕以来負けなしと、現状のチーム状況の良さがうかがえる。この調子で2019年以来のリーグ制覇を目指したいが、首位川崎が異次元の強さを見せており、このまま勝ち続けるしか道はなさそうだ。その中で活躍に期待が集まるのは、天野純になるだろう。

マリノスは[4-2-1-3]のスタイルで試合に臨むことが多く、天野はトップ下に入ることが多い。そこにはマルコス・ジュニオールという絶対的な存在がいるが、交代からでもすぐに試合に入り、仕事をやり遂げるジョーカーのような天野の存在は非常に大きいと言える。

神戸戦でもマルコスとの交代でピッチに入った天野の活躍は圧倒的であった。まずは左足から放たれる正確なクロスだ。ポジション上、天野はバイタルエリアでボールを受けることが多く、そこからチャンスメイクを行っている。ここまでは普通なのだが、タイミングが少し早いように感じられる。普通の選手であれば、その体の向きでクロスは入れないであろう体勢から高精度のクロスを送ってくる。DFとすればタイミングが掴みにくく非常にやっかいなはずだ。

一つ欠点を挙げるとすれば、ゲームから消えてしまう場面が散見される試合があることだ。神戸戦ではなかったが、それこそ札幌戦では反撃の狼煙を挙げるゴールのアシストをしたかと思えば、その後はあまりボールに絡むことなく時間が過ぎていることがある。ボールを持てば素晴らしいだけに、もっとボールに関わる姿勢を高めていくことが今後の鍵となるだろう。

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