3年ぶりに炸裂した“アベッカム” 直接FK弾の阿部勇樹は浦和を支える精神的支柱

3年ぶりのFKからゴールを決める阿部 photo/Getty Images

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仙台戦で直接FKからゴール

浦和レッズは明治安田生命J1リーグ第13節でベガルタ仙台と対戦。キャスパー・ユンカーのリーグ戦初ゴールと阿部勇樹の得点で2-0と勝利した。この試合で勝負を決める追加点を奪ったのは、39歳の右足だった。

阿部は今試合で、第5節以来となるリーグ戦スタメン出場を果たす。1-0で迎えた75分、ペナルティエリア手前でFKのチャンスを獲得する。小泉佳穂とともにボールの前に立つと、右足を振り抜いて直接ゴールネットを揺らした。前節敗戦のショックから立ち直る大事な勝利をつかんだ。

過去には“アベッカム”とも称されたFKの名手だった阿部。浦和に加入後は数々のフリーキッカーたちの中で、あまり蹴る機会はなかったが、キッカーとなれば今節の得点のような芸術的なキックを披露する。2018年以来3年ぶりとなるFKでの得点となった。39歳になった今もなお、その技術は衰え知らずだ。
阿部はこの得点で今季3ゴール目となった。昨季はけがの影響もあり、3試合の出場にとどまったがリカルド・ロドリゲス監督の下、チームが新たなスタイルに挑戦すると開幕スタメンに輝くなど、経験値の高さを発揮。新キャプテンも務めるなど、浦和において絶対的な存在となっている。

2007年にジェフユナイテッド千葉から浦和へ移籍した阿部も今季で14年目となる。チーム最年長でもっとも浦和の歴史を知るキャプテンが、その経験値と確かな実力を今でも浦和の力となり、若い選手が増えたチームにおいて精神的な支柱となっている。そして彼の芸術的なキックは、衰えることを知らない。

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