“優秀すぎて”未来が心配!? アーセナルの未来を担う男に警鐘

今季アーセナルの攻撃陣を牽引しているサカ photo/Getty Images

「ポジションは1つに絞った方がいい」

優秀すぎるがゆえに、大成できない未来もチラついてしまう。様々な役割をこなせてしまうからこそ、一つの武器を磨けないなんて事態になれば大変だ。今、アーセナルで伸びる若手アタッカーには、そんな心配をするべきなのかもしれない。

その若手アタッカーとは、今季ガナーズの攻撃陣を力強く牽引しているMFブカヨ・サカ(19)だ。開幕当初から、驚異のチャンスメイク力を武器に躍動している同選手。シーズン中盤に右サイドへポジションを移してからは自らゴールを狙うシーンも増え、時間を経るごとに頼もしさを増している。

しかし、心配なのは彼が“器用すぎる”という点。アタッカーを任されているうちは問題ないだろうが、彼は昨季左サイドバックで好プレイを披露するという実績を作った。その影響で今季もキーラン・ティアニーが離脱すると、近頃は空いたポジションを埋めるために再びSBやWBもこなすようになっている。チーム事情からして仕方がないと言えるものの、これがサカ個人にとってプラスになっているかには疑問符がつくはずだ。

「サカはアーセナルにとって光り輝く存在だ。勇気を持ってプレイしているし、私は好きだよ。でも、ポジションは1つに絞った方がいい。それでなければ、トッププレイヤーになるのは厳しいと思うね。高い順応性があるから、どうしても監督は彼に3つか4つのポジションを任せたくなるはずだ。それはそれで素晴らしいことなんだけどね。個人的には彼のカットインが好きだ。だから、右サイドを主体に活躍していってほしいと思うよ」(英『Manchester Evening News』より)

かつてアーセナルやチェルシーで活躍したアシュリー・コール氏も、サカの将来に関してはこのように不安を吐露している。なんでもこなせてしまうがゆえに、オンリーワンの武器を磨くチャンスが減ってしまう危険性があるサカ。未来ある若手のためにも、今夏のアーセナルは手薄となっているポジションにきっちりと補強を行いたいところだ。

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