[MIXゾーン]札幌期待の大卒ルーキー小柏、1つ年上の三笘に突きつけられた差

試合後に三笘との差を口にした小柏 photo/Getty Images

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最後に決め切れるか、決め切れないか

近年、大卒ルーキーの活躍が著しいJリーグ。今季はどのクラブのどの大卒ルーキーがヒーローとなるのか、魅せてくれるのか、注目しているサッカーファンも少なくないかも知れない。

そんな中、今季ブレイクを果たしそうなのが明治大学から北海道コンサドーレ札幌へ入団したFW小柏剛だ。昨季も特別指定選手として何度かピッチに立っていた同選手だが、今季は見事開幕スタメンを勝ち取ると、4月24日のベガルタ仙台戦では待望の初ゴールをゲット。スピードに乗ったドリブルや縦への推進力、豊富な運動量で、一際存在感を放っているのだ。ペトロヴィッチ監督も以前、小柏について「こんにちのサッカーに一番重要な要素であるスピードというものを持ち合わせている。それに技術を兼ね備えている選手。高さはないが、献身的に走り、味方をサポートする動きもする、守備も献身的に行う。チームにとって欠かせない存在」と口にしていた。

ただ、そんな小柏が今月16日に行われた川崎フロンターレとの一戦で、昨季のヒーローとの差を大きく痛感させられることとなる。目の前に立ちはだかったのは、ルーキーイヤーながら昨季13ゴール12アシストの大爆発を見せた三笘薫だ。大学を経てJリーグで結果を残した良いお手本であり、ややタイプは異なるが同じドリブラーというところも、小柏が三笘を意識する点かもしれない。この試合で三笘は川崎に先制点をもたらし、チームを勝利へ導いた。一方、小柏はドリブルで相手を翻弄したり、裏への抜け出しなどでいくつかチャンスはあったりしたものの、最後までネットを揺らすことはできなかった。
そんな悔しい結果を受けて、小柏は0-2で敗れた川崎戦後に次のようなコメントを残していた。

「チャンスがあった中でラストパスのズレ、シュートもそうですけど、ちょっとしたズレのところが課題かなと思っています。川崎さんはしっかり決め切ることができていたので、そこに差があったかなと感じています。僕はいませんでしたけど、去年の等々力で2-0で勝った試合もそうですけど、やっぱり僕らは上位のチームにもいい試合ができています。ただ、結果では負けてしまっている、今シーズンも逆転負けだったり、負けてしまっている試合も多いです。内容と結果を両立させることは難しいことではあるんですけど、やっぱり結果がついてこないと、勝って反省しないと何も得られるものはないと思うので、やっぱりもっともっと結果にこだわってやっていかなければいけないと思っています」

「自分も今日の試合で、相手を1枚剥がしてラストパスだったり、シュートだったりという部分はあったんですけど……。1個上の三笘選手との差は、やっぱり最後に決め切れるか、決め切れないかのところだなと。今日はそれを突きつけられた試合だったなと思っています。まだまだ自分には足りないところが多いですし、そこがゴールではないですけど、もっと点を取れる選手になっていかないといけないなと思っています」

はたして、小柏は目に見える結果を残し、少しでも三笘に近づくことができるのか。小柏の成長は札幌のチームとしての成長や躍進にもつながることだろう。今後の活躍に期待だ。

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