既に疲労困憊か? プレミア王者のアンカーに掛かる大きなプレッシャー

アンカーで定位置を掴んでいるロドリ photo/Getty Images

エデルソンに次ぐ出場数を誇るロドリ

2季ぶりとなるプレミアリーグ制覇を達成したマンチェスター・シティ。FA杯は落としてしまったもののカラバオ杯のタイトルは獲得しており、残す挑戦は月末に行われるチャンピオンズリーグファイナルを残すのみとなった。そんな好調を維持しているプレミア王者だが、アンカーとして不動の地位を築いているロドリがコンディションを落としている可能性がある。

スペインのアトレティコ・マドリードのユース出身者であるロドリはビジャレアルでプロデビューを果たし、2019年からマンCに在籍している。加入初年度である昨季は守備陣に負傷者が続出したため、アンカーを務めていたフェルナンジーニョが最終ラインに下がったこともあり、公式戦43試合に出場とフル稼働したシーズンとなった。守備陣が戻った今季もアンカーとして定位置を掴んでおり、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラからの信頼も厚い。

ロドリの特長は正確なパス精度だろう。止めて、蹴るの基本的な技術のレベルが高く、チームの舵を取るアンカーのポジションにピッタリな選手だ。また、身長191cmと高くマンCでは珍しい高身長の持ち主だ。

そんなロドリだが直近の試合では自陣での判断ミスが多く、ボールロストから失点する場面も少なくない。敗戦となったチェルシー戦、ブライトン戦では同じく1失点目はロドリのミス絡みでの失点となっている。確かに人数不利や大幅にターンオーバーを敷いたメンバー構成など、ロドリへの負担が多い場面に限られているが、ここまで連続してしまうと目をつむるわけには行かないだろう。今季はここまでロドリがファーストチョイスであったが、CL準決勝ではフェルナンジーニョが先発と指揮官からの信頼の低下も見て取れる。シーズン終盤ということもあり、疲労も考えられるが今一度コンディションを取り戻して欲しい。

月末にはチェルシーとのCLファイナルも控えており、出番が予想されるロドリには今季一のパフォーマンスを期待したい。

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