マンU帰還の意思はナシ? イタリアで成長遂げた“超速SB”が下す決断

今季ミランにレンタル移籍しているダロト photo/Getty Images

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今季はミランで重要な戦力に

イタリアでひと回りスケールの大きな選手となった印象も受けるマンチェスター・ユナイテッドのサイドバックだが、彼が再びオールドトラッフォードに帰ってくることはないのだろうか。そのサイドバックとは、今季ACミランにレンタルされているディオゴ・ダロト(22)のことである。

昨季は怪我の影響もあり、マンUではリーグ戦4試合の出場にとどまったダロト。しかし、今季のミランにおける彼は、昨季までとは一味違う姿を見せている。左右両サイドのSBをこなせるユーティリティ性を活かして、ここまでは公式戦33試合に出場して2ゴール3アシスト。レギュラー奪取とまではいかないものの、売りとする攻撃性能を前面に押し出したスタイルでミランの重要な戦力となっている。以前まで少し気になったミスの多さも、ここ最近は目立たなくなった印象だ。

「このプロジェクトはダロトのためのものだった。彼がコンディションを調整できるようにするために必要だったのさ。ユナイテッドにいたときはそれができていなかった。怪我もあったしね。でも、彼はミランでその問題をクリアしたようだ。試合にもコンスタントに出場している。非常に貴重な経験を積むことができていると思うね。とても嬉しいよ。ダロトは我々の選手だ。戻ってくる日を楽しみにしているよ」(英『Daily Mirror』)
そんなダロトのミランにおける躍動ぶりを見て、先日所属元であるマンUのオーレ・グンナー・スールシャール監督はこのようにコメント。武者修行に出したことが彼の成長につながったと満足げだ。

しかし、ダロトの意思はロッソネリに傾きつつある様子。伊『calciomercato』によると、同選手は来季以降もミランへの残留を望んでいるという。ミランも買取やレンタルの延長を希望しているようで、マンUさえ合意すれば取引はスムーズに行われる見通しとのことだ。

マンUではなかなか出場機会を掴めなかっただけに、ダロトがミランへの残留を望むのも無理はないか。いくら所属元が「コンディション調整の方法を習得させるためにレンタルさせた」と説明しても、選手からしてみれば都合のいい話にしか聞こえない可能性も高い。それが本当の話でも、一度レンタル先に留まりたいと思った選手の気持ちを変えるのは至難の業と言えるだろう。

ミランで成長を果たしたダロトだが、やはり彼がマンUに戻ってくる未来は実現しないのか。今夏アーロン・ワン・ビサカの競争相手を探すとされる赤い悪魔だが、それは別のクラブから獲得するしかないのかもしれない。

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