ケイン流出ならトッテナムはどうする 後釜に勧めたい“2名”のストライカー

サウサンプトンのイングス(左)とブレントフォードのトニー(右) photo/Getty Images

エース退団ならその穴は大きいが

トッテナムのエースは今夏の移籍市場にて活躍の場を移す決断を下すのか。シーズン終了を前にして、そんな話題が盛り上がってきた。

現地各メディアによると、スパーズのイングランド代表FWハリー・ケインがクラブに退団希望を伝えたという。本人の実力は誰もが知るところでありながら、これまでのキャリアではチームタイトルを獲得できていないケイン。トッテナムへの愛情はあるだろうが、ひとりのフットボーラーとしてやはりタイトルは欲しいところか。そういった事情もあるだけに、本人が移籍を希望するのであればトッテナムが彼を引き留めるのは困難なミッションとなるかもしれない。

そうなれば、スパーズは今すぐにでもケインの代役を確保しに動くべきだろう。今季リーグ戦で22ゴール13アシストを記録しているエースに代わる人材はなかなか見つからないかもしれないが、その穴を少しでも埋めるには早めの決断が必要となる。では、トッテナムはどのような選手にアプローチをかけるべきなのか。オススメしたいのは2人のストライカーだ。

まず1人目はサウサンプトンに所属するFWダニー・イングス(28)。今季プレミアで12得点を挙げている同選手には、かねてより移籍の噂が浮上している。当初はマンチェスター・シティなども獲得候補として挙がっていたが、英『Daily Mail』によると、そうしたクラブはこぞってケインにターゲットを切り替えたとも。自軍エースの退団報道によって競争率が低下したのは皮肉な話だが、プレミアでの実績があるイングスを後釜として確保できるのならば、ケイン流出のダメージも最低限にとどめることが可能か。前線からもプレスも得意としており、攻守両面での活躍が期待できる選手だ。

2人目はチャンピオンシップ(英2部)のブレントフォードで得点を量産するFWイヴァン・トニー(25)だ。2部でプレイする選手ではあるものの、今季の同選手はリーグ戦45試合に出場して31ゴールを奪う大活躍を披露している。この数字はチャンピオンシップにおいて1シーズンに奪った歴代最多得点記録というのだから驚きだ。また、チャンスメイク能力にも優れており、10アシストはリーグ5位タイの好成績。類稀なる得点感覚に、味方を活かす視野の広さも兼ね備えるFWだ。ケイン流出によるチーム全体の得点力低下を懸念するのであれば、トニーはイングスよりも優先度の高い候補となるかもしれない。

ケインと同じ働きを見せるストライカーを確保することは不可能に近い。しかし、そのなかでもスパーズは最善の努力をするべきと言えるだろう。そのためには、今から動き始めることが大切だ。はたして、来季のトッテナムでCFのポジションには誰が座ることとなっているのだろうか。今夏はクラブにとって、ひとつのターニングポイントとなるだろう。

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