その動き出しはまるでFW リヴァプール3ゴールの口火を切ったSBの巧みな攻撃センス

先制ゴールをアシストしたロバートソン photo/Getty Images

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FW顔負けの動き出しを披露

リヴァプールはプレミアリーグ第37節でバーンリーと対戦。UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得へ落とせない一戦となったこの試合は、前半にロベルト・フィルミーノの得点で先制すると後半にはナサニエル・フィリップスとアレックス・オックスレイド・チェンバレンのゴールで3-0と快勝した。

3ゴールの口火を切ったフィルミーノの先制点をアシストしたのは左サイドバックのアンドリュー・ロバートソンだった。今季7アシスト目を記録したロバートソンが見せた巧みなフリーランが先制点のゴールへとつながっている。

得点は前半終了間際の43分、自陣左からチアゴ・アルカンタラのパスを受けたロバートソン。前方にいるマネにボールを渡すと、ロバートソンは中央へと走りながら相手守備の背後へまわる。すると、一気に加速して左サイドへ流れ、そのタイミングでマネが再びボールを預ける。ロバートソンは、そのままダイレクトで中央へ低いクロスを送ると、中で待っていたフィルミーノがゴールネットを揺らして先制点を挙げた。
ロバートソンが相手の背後へまわったことによって、タイミングがずれて守備の対応に遅れが生じた。そのことによってクロスを上げることができたのだ。何気ないプレイではあるが、SBのロバートソンがFWのような動き出しでチャンスメイクを果たしている。

その後2点を追加したリヴァプールが完勝となったこの試合。ロバートソンのアシストからの得点がなければ、余裕を持って試合を進めることができなかっただろう。リヴァプールの両SBは時折、FWのような動き出しで攻撃センスを見せつけて得点を創出する。チームの攻撃を支える両翼には、そのようなセンスも必要なのだ。替えの効かない存在となっている彼らは、このような部分でもチームに大きく貢献している。

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