[ぺこぱシュウペイ]攻守両面の連動性が強さの秘密 旗手選手のすごさを改めて実感!

ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーー!! 015

旗手選手は本当にスゴイ! どんなポジションでもこなしてしまいます photo/Getty Images

 首位攻防戦だった名古屋に連勝しましたね。競った展開になるのではと思って注目していましたが、第1戦の開始3分に先制点を奪い、アッという間に追加点も奪って3-0に。フロンターレがあそこまで乗ってしまうと、もう止められません。あれ、いつもの圧勝するパターンじゃんという展開になりました。第2戦も同じです。3-0から2点を返されましたが、負ける気はしませんでした。

 この連戦で改めて感じましたが、フロンターレの強さの根本はチーム全体に植え付けられている攻守両面の連動性にあると思います。サイドにボールが出れば、ボランチ、サイドバック、FWがサポートし、素早くトライアングルを作る。パスが出されると、またその先に素早くトライアングルが完成し、複数のパスコースが作られる。逆サイドの選手も共通理解があって、大きなトライアングルもできている。一人一人の動き、ポジションにズレがなく、パスも正確です。

 誰かが仕掛けたときの連動性もあり、三笘選手がドリブルで相手陣内の深くまでえぐれば、ゴール前に複数のフィニッシャーが入り、さらにペナルティエリアの外ではセカンドボールを拾うべく2人、3人が準備しています。よりわかりやすいのはダミアン選手にボールが入ったときです。名古屋との第1戦で旗手選手が奪ったゴールがそうでしたが、ダミアン選手にボールが入ると必ず近くに選手がいます。パスが入る前にもう3人目が動き出していて、当たり前のようにそこにパスが繋がるんです。

 各選手がよいポジションを取っているため、攻撃から守備への切り替えも早く、相手陣内で奪い返すケースも多いです。とくに、アオ選手(田中碧)、シミッチ選手は守備への切り替えが早く、すぐにボールを奪い返します。そして、また自分たちでボールをキープする。だいたいどの試合でも60%ぐらいのボール保持率を誇ると思いますが、相手に攻撃をさせないこのスタイルが多くのゴールを生み出している要因になっていると思います。

 名古屋との2試合を通じて、旗手選手のすごさも改めて実感しました。ひょっとしたら、不可能なポジションはないのではないでしょうか。なんなら、GKもできそうです。下半身が安定していて、当たりに強くてスピードもあります。逆サイドもよくみえていて、正確なパスで状況を打開します。決定力もありますね。もうお気づきかと思いますが、旗手選手は日ごろから家長選手にいろいろと話を聞いているのではないかとボクは感じています。そのあたりが解明されたら、またみなさんに報告します!

構成/飯塚 健司

※電子マガジンtheWORLD257号、5月15日配信の記事より転載

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