“19歳”のトルコ代表DFも悪くない? ガナーズの左SB問題に新たな選択肢

現在のアーセナルで左SBを本職とする選手はティアニーのみとなっている photo/Getty Images

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バートランド有力とも言われるが

2021年夏の移籍市場にて、アーセナルが補強すべきポジション。いくつかあるが、そのひとつには間違いなく左サイドバックも入ってくることだろう。今季は同ポジションを本職とする選手がキーラン・ティアニーしかいなかった同クラブ。彼の不在時に苦労したことを考えれば、このポジションに信頼できるバックアッパーは欲しいところだ。

しかし、左SBのバックアッパーに大金をかけてもいられない。昨今のコロナ禍による財政難に加え、アーセナルにはこのほかにも補強したいポジションはある。MFマルティン・ウーデゴーとMFダニ・セバージョスに退団が噂されていることもあって、特に中盤のゲームメイカーは確保しておきたいところ。左SBが欲しいのは間違いないものの、可能であれば同ポジションの補強はお安く済ませたいというのが本音だろう。

そんななかで、獲得候補にあがっているのはサウサンプトンに所属するライアン・バートランド(31)だ。同選手は自慢のスピードを武器にサイドを制圧し、得意の左足で放り込むクロスも絶品の左SB。今季限りで現行契約が満了を迎えることもあって、アーセナルは彼の確保に熱心という報道も現地ではなされている。しかし、バートランドももう31歳。実力者ではあるものの、長くティアニーのバックアップを務めることができるかには不安が残る。贅沢な話かもしれないが、どうせ獲得するなら若い選手の方がいいだろう。
そういった事情を考慮すれば、トルコでプレイする新鋭SBはその条件に当てはまるかもしれない。その新鋭SBとは、ベシクタシュに所属するトルコ代表DFルドヴァン・ユルマズ(19)だ。今季はティーンエイジャーながらスュペル・リグで18試合に出場した同選手。実はアーセナルでプレイすることが夢なのだという。『TRT Spor』によると、先日ユルマズは同メディアのインタビューに対して「僕はお金を残してベシクタシュを去りたい。今、僕の心はイギリスに傾いている。アーセナルでプレイしたいんだ」と発言。左SBの人材確保に奔走するガナーズに、逆アプローチを仕掛けている。

バートランドの方が計算できることは間違いないものの、トルコ代表の未来を担う存在と期待されているユルマズも悪い選択肢ではないだろう。むしろ将来大化けする可能性を考えれば、売り込みにきているこのタイミングを逃すべきではないか。現段階ではまだ荒削りな部分もあるかもしれないが、控えという立ち位置で獲得できるのも大きい。

トルコの有望株から逆アプローチを受けるアーセナル。はたして、ミケル・アルテタ監督は左SBの補強に関してどのような手を打ってくるのか。指揮官の決断はいかに。

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