監督交代で出場機会減少 昨季チェルシーで得点量産した若きFWは移籍するべき

けがの影響もあり出場時間が限られている photo/Getty Images

昨季は15ゴールでチーム得点王も

チェルシーは今季、大型補強を行い良いスタートを切るも徐々に歯車が合わなくなり低迷。厳しいシーズンになるかと思われたが、監督交代を機に勢いを増すと一気に復調。プレミアリーグで現在3位に付けており、UEFAチャンピオンズリーグでは決勝に進出している。

そんなチェルシーで今季あまり波に乗れていない選手がタミー・エイブラハムだ。昨季はフランク・ランパード前監督の下で覚醒。チェルシーで史上最年少でのハットトリックを決めるなど、34試合15ゴールを奪う活躍を見せた。今季もランパード体制ではレギュラーとして活躍するものの、トーマス・トゥヘル新監督で出場機会が激減。新指揮官以降はプレミアではいまだにゴールが決められていない。

191cmの長身と身体能力の高さを活かしてゴールを量産。身体の使い方が非常にうまく寄せられても簡単には倒れないフィジカルの強さも持ち味だ。縦に早いスタイルを好んだランパード監督下では持ち味を発揮できていたエイブラハムだが、ボールを保持してパスをつなげて好機を見出すトゥヘルのスタイルでは、なかなか長所を出すところまでに至っていない。スタイルの違いに苦戦している様子だ。

スタイルが合わず出場時間も少ないとなれば、放出もやむなしだろう。現在23歳と若く彼はさらなる試合経験を積むべきだ。昨季は前半戦に多くの得点を決めるものの、そのゴール数は後半に失速。1年間試合に出続けたことで見つけた課題もあるだろう。試合に出ることでさらなる成長へとつながっていく。

そんなエイブラハムには、ランパード監督を招聘しようと計画しているクリスタル・パレスが関心を示している模様。もしランパード監督が就任となれば、エイブラハムにとっても大きなアドバンテージとなることだろう。

現在のスタイルでのチェルシーで彼が輝く未来は想像しにくい。再び恩師の下で心機一転チームを変えて経験を積みながらゴールを積み重ねるほうが、彼のキャリアにとって良いだろう。今オフ、彼はどのような選択をするのだろうか。

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