川崎の最強攻撃陣で“10得点7アシスト”の貢献力 今季のMVPはL・ダミアンで決まり?

川崎で得点量産するダミアン(写真は2019年) photo/Getty Images

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今季すでに10ゴールを決めている

今シーズンもJリーグでトップに立つのは、17戦無敗をキープしている川崎フロンターレだ。圧倒的な組織力と攻撃力を誇り、他クラブの追随を許さない今季の川崎。その中でも抜きん出るパフォーマンスを見せているのがFWのレアンドロ・ダミアンである。すでに今季のMVPは彼で決まってしまったかもしれない。

2019年から川崎に加入したダミアンは、デビュー戦となったゼロックス・スーパーカップの浦和レッズ戦で得点を決めるなど、加入当初から自身の能力の高さを見せていた。レギュラーを獲得できず苦しい時期もあったが、3年目を迎え副キャプテンに就任した今季、ブラジル人ストライカーはベストパフォーマンスを発揮する。

第3節の徳島ヴォルティス戦で今シーズン初ゴールを含む2得点を決めると、その後4試合で4ゴールを記録。第5節のヴィッセル神戸戦で決めたハーフウェイライン付近からのロングシュートが2・3月のJリーグ月間ベストゴールに選ばれると、5ゴールを奪って快勝した浦和戦では胸トラップから豪快なボレーを突き刺した。天王山となった第22節の名古屋グランパス戦では2ゴール1アシストの活躍で勝利に貢献。首位独走へさらに勢いをつけた。
今季10ゴールを決めているダミアン。圧倒的な身体能力と得点感覚を武器に何度もゴールネットを揺らすストライカーだが、川崎の強みである組織力を体現するFWでもある。その結果として10得点に加えてアシスト数も「7」とトップに立つ。2位タイの山根視来、田中碧(いずれも川崎)松田陸(セレッソ大阪)が「4」と差が開いており、ゴールだけではなく前線から起点となってチャンスメイクも可能。加えて積極的なプレッシングも怠らない献身的なストライカーだ。

今季すでにゴールランキングで2位、アシストランキングではトップと数字で結果を残しているダミアン。今季17試合を終えた川崎で、17ゴールに関与と彼を起点にいくつものゴールが生まれている。今年のJ1はまだ半分も終わっていない段階だが、現状でMVPの最有力候補と挙げられる選手はダミアンだろう。得点王とアシスト王のダブル受賞にも期待がかかる川崎のエースは、今季何ゴールに関与するのだろうか。

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