今季プレミアで二桁得点のチェコ代表ボランチ ゴールラッシュはEUROでも再現可能だ

EUROでもその得点力を発揮できるか photo/Getty Images

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ボランチながら10得点を記録する

プレミアリーグ第37節でウェストハムはウェストブロムと対戦。前半に1点を先制される展開となったが、前半終了間際に追いつくと後半に2ゴールを決めて3-1と逆転勝利を果たした。この試合で同点ゴールを決めたのは、今季ボランチながら二桁得点を記録したトマシュ・ソウチェクだ。

27分に先制されたウェストハムだったが、ソウチェクが中央から左サイドへ展開する。クロスは逆サイドへ流れるも、サイード・ベンラーマの折り返しを中で待っていたソウチェクが決めて同点に追いついた。その後、2点を追加したウェストハムが勝利。勝ち点を62とし、UEFAヨーロッパリーグ出場へ望みをつなげた。

今節の得点で今季10ゴール目となったソウチェク。プレミアでのキャリアハイを更新し、今季イングランドで大きく飛躍している。シーズン終了後は、6月に開幕するUEFA EURO2020でもチェコ代表の一員として期待されている。チェコ代表はパトリック・シックなどのFWが前線にいる中で、中盤から積極的な攻撃参加を見せ、高いゴールセンスを発揮できれば、ジャイアントキリングも十分起こせるだろう。
また3月に行われたFIFAワールドカップ2022の欧州予選のエストニア戦では3ゴールを奪いハットトリック達成。チェコの選手として史上初となるワールドカップ予選でのハットトリックを決めており、ウェストハムだけではなく、代表でもその得点能力の高さは活かされている。

さらにEURO2020では、グループDでイングランドとスコットランドというイギリス勢と同組となっている。強豪国との対戦ではあるが、ソウチェクにとっては好都合かもしれない。手の内を知っている選手が多ければ、欧州の大舞台でも力を発揮しやすいだろう。

イングランド代表には2年前のEURO予選で2-1と勝利を挙げている。ソウチェクもこの試合にスタメン出場しており、得点はなかったものの、攻守にチームを支えた。EUROの予選で勝利したことで相性も悪くない。ウェストハムでの躍進と同様に、チェコ代表の大番狂わせには彼の存在が必須となる。

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