スパーズは全力で慰留に努めよ “83.6分”ごとに得点する怪物レフティーの未来は

プレミア最終節のレスター戦でも2得点を記録したベイル photo/Getty Images

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本人はすでに決断したとのことだが……

シーズン前半戦はなかなかエンジンが掛からなかった印象も強かったものの、終わってみれば怪物レフティーは素晴らしい活躍を披露してくれた。その怪物レフティーとは、昨夏レアル・マドリードからのレンタルでトッテナムに復帰したウェールズ代表FWガレス・ベイル(31)だ。

途中までは本当に大丈夫かと、心配する声も各方面から聞こえてきた。リーグ戦では第25節終了時点でわずか1ゴール。多くの人がそう思ったのも無理はないだろう。しかし、そこからベイルは一気にギアを上げてきた。

終わってみれば、リーグ戦20試合の出場で11ゴール。フル出場はなかったものの、ベイルは最終的に限られたプレイタイムのなかでも結果を残す“仕事人”としてチームへの貢献を果たすことに成功している。プレミアリーグ公式サイトによると、出場83.6分ごとに1ゴールという得点ペースは、今季リーグ戦5得点以上を挙げた選手のなかで最も優れていたというのだから驚きだ。
そんなベイルの今夏去就は現時点において不透明となっているが、来季彼はどこでプレイしているのだろうか。トッテナムとしてはレンタル延長など、あらゆる策を講じて残留に努めたいところ。FWハリー・ケインが流出することとなれば、優秀なフィニッシャーの確保は必須。ある程度補強がうまくいったとしても、その穴は既存の戦力を含めた複数人で埋めなければならないだろう。そこでベイルまで失うこととなれば、攻撃力の低下は深刻なものになる可能性が高い。

「すべてはEUROの後に起こるだろう。自分が何をするかはわかっている。でも、何か言ったら混乱を招くだけだね」(英『Sky Sports』より)

どうやら本人はすでに自身の身の振り方について決断を下しているようだが、はたしてベイルは今夏どのような動きを見せてくるのだろうか。レアル復帰や他クラブ移籍の可能性も十分に考えられる状況だが、おそらくより彼を求めているのはトッテナム。スパーズとしては、全力で怪物レフティーの慰留に努めたいところだ。

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