新CB獲得の噂も…… リヴァプールは怪我が続くカバクを買い取るべきではない?

リヴァプールで負傷離脱中のカバク photo/Getty Images

冬に加入するも自身も怪我で離脱

リヴァプールは最終節でクリスタル・パレスに勝利し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得。来季の編成についてもこれから多くの噂が上がってくるだろう。その中で注目が集まるのが今季けが人に泣いたCB陣だ。シャルケから今冬にレンタルで加入も、9試合の出場にとどまったオザン・カバクをクラブは買い取るべきなのだろうか。

今季はDFリーダーのフィルジル・ファン・ダイクにジョー・ゴメス、ジョエル・マティプなど、主力として活躍が期待された選手たちが全員離脱。一時期は7位まで順位を落としたチームだが、終盤に10試合で8勝2分と勝ち点を積み上げて3位でフィニッシュした。この10戦で大きく成長したのがナサニエル・フィリップスだ。序盤は安定感を欠くものの、シーズン終盤には新たなDFリーダーとして急成長。時折り簡単に裏へと抜かれてしまうシーンはあるものの、出場した8試合は全勝しており、来季も主力の1人として活躍が期待される。

リース・ウィリアムズもフィリップスの隣で経験を積んでおり、さらなる成長に期待したい。そうなると気になるのがカバクの去就についてだ。今季、けが人続出によって冬の移籍期間最終日に獲得したカバクだが、不安定なパフォーマンスが続き、そのまま5月にけがを負ってしまい、第33節のニューカッスル戦を最後にピッチに立つことはなかった。

現在20歳の彼をリヴァプールはどのように評価するのか。チームに貢献できたとは言い難い今シーズンだが、将来の主力候補として育てたいという意思があれば買取も十分あり得るだろう。しかし、来季は主力選手の復帰に加え、21歳のイブラヒマ・コナテと個人合意に至ったと伝えられている。コナテが加入となれば、フィリップスの育成も含めて余剰戦力となってしまう可能性もあるだろう。

“備えあれば憂いなし”であることは、今季チームが一番に感じたことであろう。しかし、それによってフィリップスの台頭などチームを底上げするきっかけにもなった。コナテの動向次第ではあるが、もしライプツィヒから彼を獲得することが決定した場合は、カバクの買取は見送られるかもしれない。

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