名将鬼木の見事な交代策 1分で仕事をやってのける小林悠の凄さ

決勝点を挙げた小林 photo/Getty Images

劇的勝利となった

2季連続でのリーグ優勝を狙う川崎フロンターレ。開幕から無敗を継続しているが、30日に行われた鹿島アントラーズ戦は、前節の湘南ベルマーレ戦に続き苦しめられる試合展開となった。

前半19分に右サイドバックの山根視来が高い位置を取って前線に斜めのパスを供給。レアンドロ・ダミアンが裏へ抜け出してシュートを放ち、幸先の良い先制となった。その後は三角形のパスワークやスペースに走るフリーランで鹿島ディフェンスを圧倒する高い攻撃力を武器に相手ゴールに迫る。

しかし、追加点が取れない。一つの要因としては左サイドの三笘薫が対峙する常本佳吾に完封されており、川崎の攻撃力が半減していた。

そんな中で同点に追い付かれ、2試合連続でのドローとなるかと思われたが、途中出場のベテラン小林悠が大仕事をやってのけた。

左サイドで受けた長谷川竜也が中央にクロスを供給。ゴール前で知念慶がつぶれ役となり、フリーで小林へ。胸トラップから左足を振り抜き、決勝点を奪取。すぐに試合終了の笛が吹かれ、勝ち点3を獲得した。投入後、最初のワンプレイでヒーローになるのはさすが小林といったところだ。チームが攻めきれず苦しんでいるところに短時間で決めきれるストライカーの存在は非常に大きいと言える。

今季はフルタイムでの出場は少なく本人としても悔しいところはあるかも知れないが、あの場面で確実に決めきれるのはこれまでの大きな経験値があってこそのゴールだろう。

また、指揮官である鬼木達監督のJ1通算100勝目の記念すべき白星となっており、川崎の時代はまだまだ続きそうだ。

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