“何でも屋”止まりになってしまうのか 成長したジェズスに立ちはだかる大きな障壁

成長はしているものの今後が不透明なジェズス photo/Getty Images

来季は25歳と若手ではなくなってきたジェズス

長年チームに在籍したセルヒオ・アグエロが退団し、一つのサイクルが終了したマンチェスター・シティ。次の絶対的な9番を探して以前はアーリング・ハーランド、現在はハリー・ケインとビッグネームの獲得報道が盛んになってきている。

そんな中で気になるのは今、マンCで背番号「9」を背負う男の去就だ。

2017年にパルメイラスからプレミア王者に加入したガブリエウ・ジェズス。アグエロという大きすぎる影に隠れることが多かったものの、プレミアではコンスタントに得点を重ねており、先日のエヴァートン戦ではプレミア通算50ゴールを達成している。

だが、24歳の年齢を考えれば非常に優秀な選手であるが、来季彼が絶対的な得点源として期待ができるかと聞かれれば難しいだろう。これはプレイスタイルの変化もあるが、ジェズスが前線の何でも屋になっていることが原因と言える。

実際にブラジル代表FWはプレミアの屈強なフィジカルを持ったディフェンダーと戦えるほどのフィジカルを身に着けており、無理が利くプレイが増えてきた。動き出しも悪くなく、守備での貢献も大きい。しかし、彼の最適なポジションは定まっていない。どこで出しても一定のプレイをする選手となっており、インパクトがないのだ。これが悪いというわけではないが、決定力、ドリブル、パスとどれか一つ彼の武器が欲しい。

来季以降の戦力には計算されていると思うが、前述したケインのトレード要員になっているとの話も出ている。それが実現してしまえば難しいが、もしチームに残るのであれば来季は何かインパクトを探し求めるシーズンとして欲しい。

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