小泉の負担軽減へ期待がかかる“西大伍ボランチ起用” ショルツ獲得で可能性広がる浦和レッズ

大分戦で移籍後初ゴールをゲット photo/Getty Images

デンマーク代表CBの獲得を発表

浦和レッズは5月31日に新外国人選手としてFCミッティランからアレクサンダー・ショルツの獲得を発表。今季のデンマークリーグで最優秀選手賞を受賞したDFの加入は、上位進出を目指す浦和において大きな補強となるだろう。この補強は浦和の課題を解決するオプションの1つとなり得る。

今季の浦和はCBで槙野智章と岩波拓也がフル出場を続けている。トーマス・デンもけがから復帰しているが、まだ本調子とは言えない。ビルドアップ時に岩波や槙野が狙われるケースもあり、新たなCBの獲得はチームのスタイル構築において大きな影響をもたらすだろう。

さらに今季のチームで中心となっているのが小泉佳穂の存在だ。足元とパスの精度が高く得意のフェイントで簡単に前を向ける彼の有無で、今季の浦和の攻撃は大きく変わっている。現に小泉が出場していない試合では、つなぎの部分で攻撃が単調に終わってしまうケースが見受けられる。

今季の浦和のボランチには、阿部勇樹や伊藤敦樹など守備に優れた選手が多く柴戸海も高いパフォーマンスを見せているが、元々守備力に定評があり、小泉の役割までは厳しいだろう。そこでオプションとして考えられるのが、“ボランチ西大伍”の起用だ。

高いサッカーIQと、足元に優れたDFは、今季ヴィッセル神戸から浦和へ加入。当初からボランチでの起用も囁かれたが、1月に橋岡大樹が移籍し、自身も開幕前にけがで離脱しており、復帰後は右SBで出場している。

ショルツの獲得とデンの本格復帰となればCBもより一層競争が増す。そうなった場合、SBもこなせるデンの右SB起用もあるだろう。また酒井宏樹の獲得も噂になっている。そうなれば足元に優れ、ラストパスも出せる西は、ボランチでの起用も選択肢として出てくる。現状のチームで小泉のような役割を任せられるのは西しかいない。

今季はリカルド・ロドリゲス監督の下、新たなスタイルへと変貌を遂げている浦和。その中で新加入の小泉は、チームにとって大きな存在となっている。彼への負担を少しでも軽減させるため、ショルツ獲得によってDF陣が整えば、西のボランチ起用もオプションとしてあるかもしれない。新加入選手によって浦和はどう変わっていくか期待したい。

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