早すぎる長谷部の“後継者”誕生に世界は キング・オブ・デュエルへの称賛

代表でも重要な存在となっている遠藤航 photo/Getty Images

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10年近く代表を支える存在へ

2018年に行われたワールドカップ・ロシア大会は、日本代表にとって1つの区切りとなる特別な大会だった。

本田圭佑や岡崎慎司ら2010年代の日本を引っ張ってきた選手たちにとっては集大成の大会となり、そのチームをまとめてきた長谷部誠も代表を退いた。

特に精神的支柱だった長谷部の代表引退はショックが大きく、今後の日本を誰が引っ張っていくのかに注目が集まった。
今の代表にも長友佑都、吉田麻也のベテラン2人が残っているが、何より大きかったのはMF遠藤航の大ブレイクだ。シュツットガルトで不動の存在となった遠藤は今季のブンデスリーガでリーグ1位となるデュエル勝利数476回を記録。代表では長谷部と同じボランチを任されており、遠藤が長谷部の直接的な後継者であることは間違いない。

ブラジル『Globo Esporte』も今季の遠藤を「キング・オブ・デュエル。長谷部の後継者となる存在がこれほど早く登場するとどれだけの人が予想しただろうか」と絶賛している。

シュツットガルトでは今季5試合でキャプテンマークを任されており、リーダシップの部分でも期待できる。以前は柴崎岳が中盤の絶対的リーダーだったが、今では遠藤が不動のリーダーだ。遠藤を軸に、その相棒を誰に任せていくかが議論の対象となっている。

来年にカタールで予定されているワールドカップはもちろん、2026年にアメリカ・カナダ、メキシコの3国共催で行われるワールドカップでも遠藤はリーダーになれるはず。長谷部が代表を退いたタイミングで遠藤が頭角を表してきたのは大きく、中盤の世代交代は実にスムーズに進んだと言えるのではないだろうか。

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