ウルブズ、リーズに続け チャンピオンシップ王者ノリッジへの大きな期待

チャンピオンシップ王者となったノリッジ photo/Getty Images

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降格だけは避けたいところだ

2020-21シーズンが終了し、イングランド実質2部であるチャンピオンシップからは3チームの昇格が決定した。昨今の昇格クラブはウルブズやリーズ・ユナイテッドのように初年度からトップハーフでフィニッシュするチームが多く、来季プレミアに参戦するノリッジ、ワトフォード、ブレントフォードの3クラブへの期待は大きい。

その中でもチャンピオンシップ王者であるノリッジは過去にウルブズやリーズのようなプレミアをかき回す存在になると予想することができる。

一つは確実に計算のできるストライカーであるテーム・プッキの存在だ。2018年に当時チャンピオンシップに所属していたノリッジに加入したプッキは29ゴールと大ブレイクを果たす。そして翌シーズンチームはプレミア最下位となったが、11ゴールと二桁得点を記録している。今季も26ゴールと点を取りまくっており、来季もエースストライカーとして計算ができる選手だ。

また、プレミアリーグ最下位と苦い経験をした選手たちがそのままクラブに残り成長を遂げている点も評価したい。前述したプッキを初め、マックス・アーロンズ、エミリアーノ・ブエンディア、トッド・カントウェルといった選手たちが主力となって昨季チャンピオンシップを制している。特にブエンディアに関してはプッキに次ぐ15ゴールと得点力が開花しており、非常に期待できる選手だ。

しかし、ここで問題がある。成長し、実力を付けたのはいいがブエンディアを初めアーロンズ、カントウェルと若いタレントがプレミア上位クラブの獲得リストに入っていることだ。彼らを売ってそのお金でクラブを大きくするのもいいが、慎重に交渉を行わなければ降格した19-20の二の舞になる可能性も十分にある。

今後は昇格に当たって補強も進められると思うが、まずは既存戦力の慰留に努め、彼らのプレミアリーグでの活躍に期待したい。

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