激戦区の中盤にさらなる刺客!? チェルシーが見つめるドイツ産の中盤戦士

ドルトムント時代にトゥヘル監督と共闘した経験のあるヴァイグル photo/Getty Images

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トゥヘルの教え子に熱視線

2020-21シーズンに監督交代からチャンピオンズリーグ制覇までを経験し、まさに“激動”と言えるシーズンを送ったのがチェルシーだ。一時はプレミアリーグで二桁にまでその順位を落とす時期もあったが、トーマス・トゥヘル監督の就任によって彼らは見事なカムバックを果たしてみせた。その逆襲劇には賛辞の言葉を送るほかないだろう。最悪のシーズンになる可能性もあったなかから、ブルーズは見事に欧州の頂点にまで上り詰めたのだ。

このことからも、元々チェルシーに高いポテンシャルがあったことは多くの人が理解しているはずだ。そうなれば、来季はいよいよ来季の目標は2016-17シーズン以来となるプレミア制覇となってくることだろう。CL決勝では今季王者であるマンCを退けただけに、その期待は高まるばかりだ。

だが、その目標を達成するにあたっては、やはり今夏移籍市場における補強が重要となってくるだろう。現時点でも十分に優秀なスカッドを揃えているチェルシーだが、不測の事態に備えておいて損はない。そんななかで同クラブがまず獲得に乗り出すのは、かつてトゥヘル監督の下でプレイした中盤戦士なのか。英『football.london』によると、ブルーズは今季ポルトガルでプレイした25歳に目をつけているという。
その25歳とは、ベンフィカに所属するMFユリアン・ヴァイグルだ。ドルトムント時代にトゥヘル監督の指導を受けた同選手は、中盤の底から精度の高いパスで試合を作り、鋭い読みを駆使したディフェンスも光るプレイヤー。エンゴロ・カンテやマテオ・コバチッチ、ジョルジーニョといった選手で“磐石の中盤”を形成するチェルシーだが、トゥヘル監督はそこにヴァイグルを加えることでさらなる強化を目指したい考えを持っているという。

本来であれば、その役割はウェストハムに所属するデクラン・ライスに任せたい。しかし、ライスの獲得には9000万ポンド(約138億円)もの移籍金が必要とされるなかで、チェルシーはより安価なヴァイグルの獲得に舵を切る決断を下した可能性が出てきたと『football.london』は伝えている。

ヴァイグルがライスと比べて一段劣るイメージが強いのは否めない。しかし、前述した中盤3人衆がいる以上、新たに獲得する選手の出場機会はどうしても限られてくる可能性はある。それならば、2500万ポンド(約39億円)程度で獲得可能とされるヴァイグルにターゲットをシフトするのは確かにアリだ。ほかにも優先的に補強すべきポジションがあるなかでは、非常に合理的な選択といえるだろう。ドルトムント時代にトゥヘル監督の下で輝いていた選手というのも、非常にポジティブな要素といえる。

ライスの獲得には夢がある。しかし、今夏移籍市場においてチェルシーが実際に求めるのはより確保が現実的な実力派MFか。ブルーズの選択はいかに。

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