またもポルトガル人がマンCの課題を解決する? ケインでもハーランドでもない“新ナンバー9”候補

ブンデスリーガでブレイクしたアンドレ・シウバ photo/Getty Images

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今季はブンデスで28ゴールを決める

今季のマンチェスター・シティはプレミアリーグを制したものの、ストライカーという存在に悩まされた。セルヒオ・アグエロはけがや新型コロナウイルスによる離脱に加えてラヒーム・スターリングの絶不調など、得点源が定まらず。イルカイ・ギュンドアンが7ゴールを挙げてチームのトップスコアラーになった。

そんな状況で戦術家のジョセップ・グアルディオラ監督が“偽9番”を取り入れ打開したものの、UEFAチャンピオンズリーグ決勝では得点を奪えず敗れた。来季はプレミアリーグとCL制覇に向け、得点源となるFWの獲得が求められるだろう。

アグエロはすでにバルセロナへ移籍が決定しており、スターリングも放出候補になるなどFW陣が大きな転換期となりそうだ。その中でハリー・ケインやアーリング・ハーランドといったワールドクラスのFWへ獲得の噂が上がっている。
マンCの獲得候補としてもう1人挙がっているのが、フランクフルトで活躍するポルトガル代表FWのアンドレ・シウバだ。フィジカルの強さやポジショニングの上手さを武器に今季はブンデスリーガで32試合で28ゴールと得点を量産。足元のテクニックも兼ね備えており、万能型なストライカーだ。プレミアリーグでの経験はないものの、セリエAやリーガ・エスパニョーラでのプレイ経験もありながら現在25歳とこれからの成長も期待できる逸材だ。

マンCは近年ルベン・ディアスやベルナルド・シウバなどポルトガル人選手で大きな成功を収めている。昨季は不安定だったCB陣にルベン・ディアスが加入したことで大きく好転した。今季、課題に挙がったストライカー問題もドイツで技術力と得点能力が開花しているアンドレ・シウバの加入で、すぐに解決してしまうかもしれない。

またスペインメディア『SPORT』では、グアルディオラ監督がターゲットの1人として考えており、獲得へ約3400万ポンド(約53億円)が必要だと伝えられている。ドイツでセンセーショナルな活躍を見せたアンドレ・シウバに対して欧州のビッグクラブからの関心が寄せられているのも事実だ。しかし、ケインやハーランドを獲得するには、約1億5000万ポンド(約226億円)程度かかるとも言われており、さらなる金銭レースが待っているだろう。アンドレ・シウバの獲得を優先しても良いのではないか。

マンCの新たな“ナンバー9”は誰になるのか。不安定だった守備陣を解決したのがポルトガル人のルベン・ディアスだったように、今季浮き彫りとなった点取り屋不在という課題を解決するのもポルトガル人ストライカーかもしれない。

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