町田が誇る縁の下の力持ち 高江麗央は日本を代表するダイナモになれるか

ボランチとして活躍する高江(画像はイメージ) photo/Getty Images

右足からのキックが素晴らしい

昨季こそ、19位と下位に沈むも、今季はここまで6位と好調を継続している町田ゼルビア。指揮官であるランコ・ポポヴィッチが昨季に就任し、勝てるチームが出来上がってきた。現状では少し上位に離されてはいるものの、このまま白星を拾い続けたい。

そんな町田で中心選手としてチームを引っ張っているのが高江麗央だ。2019年にガンバ大阪から期限付き移籍で町田に加入した高江は初年度から出場機会を得ており、今季もここまで16試合に出場している。

ポジションは[4-4-2]のボランチを務めることが多く、佐野海舟とのコンビは鉄板である。どちらかと言えば、佐野が前線に上がり高江が後方にサポートに入る形が多い。

そんな高江の強みは右足からの高精度のフィードか。後方に下がった際には長短のパスからゲームを作っており、サイドチェンジをするシーンが散見される。各駅停車のパスが多い日本のサッカーだが、高江は右足から何本もロングパスを通しており、そのおかげか町田は早いテンポのサッカーを実現している。5日に行われた松本山雅FC戦でも、中盤からディフェンスラインの裏へ浮き球のパスを送っており、2点目の中島裕希のゴールをアシストしている。

また、守備の際はプレッシャーが速く、潰し屋とまではいかないがファーストディフェンダーとして優秀な役割を担っている。少し問題があるとすれば、プレイに対しヒートアップする場面が多く、カードを貰わないかヒヤヒヤさせるのが玉に瑕か。

それでも、まだ22歳と若くこれからの非常に期待が持てる選手である。今後はその豊富な運動量を武器に日本を代表するダイナモになって活躍して欲しい。

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