好調町田を牽引するパサー・平戸太貴 得意のスルーパスで松本山雅を攻略

スルーパスから好機を創出する平戸 photo/Getty Images

6位の町田ゼルビア

5日に行われた明治安田生命J2リーグ第17節町田ゼルビア対松本山雅FCの一戦は、5-1で町田の大勝に終わった。前半に山雅の常田克人が決定機阻止を理由に主審から提示されたカードの色は赤。序盤での退場者で一気にアドバンテージを得た町田は攻め続け、今季初となる5得点を記録し、勝ち点3を積み上げた。

この試合左サイドハーフで先発し、今季4点目となるゴールを決めたのは背番号「10」を背負う平戸太貴だ。

2016年に鹿島アントラーズでプロデビューを果たした平戸。その翌年に期限付き移籍で町田に加入し、一度は鹿島に戻るも、再び町田に戻り完全移籍を果たした。近年の町田の攻撃を牽引した人物に一人であり、町田の顔と言える存在だ。

ポジションは主に2トップの一角だが、左サイドハーフ、右サイドハーフ、ボランチと任されるポジションは多く、高いユーティリティ性を持っている。

平戸の強みは左右で精度の高いキックを供給できるところにあり、特に右足からは何度もゴールをお膳立てしている。フリーな選手を見つけ絶妙なスルーパスを出す回数が多く、山雅戦でも一本のパスで相手守備陣を無力化していた。また、左サイドでボールを持てばカットインからパスやシュートと選択肢が豊富な選手である。守備でもある程度は強度の高さを保っており、サイドハーフやセカンドトップであれば問題なく起用できる。

しかし、ゲームから消えてしまう場面もしばしば見られる。町田が右を中心としている場合もあるが、もう少しボールに絡んでもいいように思える。ボールを持てば何か起こしてくれる選手ではあるので今後に期待したい。

今季で町田は5年目となる平戸。J2では既に知名度のある選手ではあるが、24歳であり、そろそろトップカテゴリーで活躍する平戸の姿を見てみたい。

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