今大会初出場のDFがまさかの新守護神に? W杯予選で日本と同組のキルギス代表

2018年の日本戦にも出場した photo/Getty Images

コロナ陽性者1名と濃厚接触者19名が離脱

FIFAワールドカップのアジア2次予選で日本代表と同組のキルギスはモンゴルと対戦して、0-1で敗れた。この試合でキルギス代表のDFアイザル・アクマトフがまさかのコンバートで今大会初出場を果たした。

キルギスは試合前に選手1人から新型コロナウイルスの陽性反応が認められたことを発表していた。その中でメンバーのうち19人が濃厚接触者と判定され、試合に出場することができなくなってしまう。その中にはGK3名も含まれており、本職のGKなしで試合挑むこととなった。

そこで新守護神としてゴールマウスを守ったのが、アクマトフだった。本職はCBの彼がGKでスタメン出場。いまだW杯2次予選で出場がなかったアクマトフは、GKとして初出場を果たした。

試合中にGKが退場し、交代枠がないことでフィールドプレイヤーがGKになることは稀にある。しかしやむを得ない事態とはいえフィールドプレイヤーが、GKでスタメン出場することはなかなか珍しい。サブのGKはいつ試合に出てもいいように入念な準備をしているが、アクマトフは誰よりも準備に余念がなかったことだろう。本来であれば複数失点してもおかしくないところ最少失点に抑えることに成功。敗れはしたものの、彼の適応力の高さがチームを救う救世主となった。

新型コロナウイルスによって今後も不測の事態が起こり得る可能性はたくさんあるだろう。その中でもアクマトフのような適応力の高い選手が代表にいることでチームにも大きな力となる。彼自身もプレイの幅が広がったことだろう。キルギス代表は15日に日本代表と対戦するが、ゴールマウスを守るのは誰になるのだろうか。

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