日本人GKがブッフォンのそばで学ぶ日は来るか ポルトガルで見たい夢の共演

小久保はパリ五輪世代の日本代表候補だ photo/Getty Images

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ベンフィカで共演する可能性はゼロじゃない

今夏、イタリアが誇る名守護神は慣れ親しんだクラブを再び離れる決断を下した。その守護神とは、先日に今季限りでのユヴェントス退団を発表したジャンルイジ・ブッフォン(43)だ。

2018年に一度はパリ・サンジェルマンへの移籍を選択するも、2019年に再びユヴェントスに舞い戻りチームに熱い闘志を注入したブッフォン。復帰以降の役回りは第2GKとなったものの、彼が精神面でユヴェントスの面々に与えた影響は大きい。なかなか出番の回ってこなかったこの2年間は、偉大な守護神にとって簡単な時間ではなかったことだろう。しかし、ブッフォンはそんな状況を受け入れ、常にチームメイトを鼓舞し続けた。

そんなブッフォンだが、彼はこれからどのような道を歩んでいくのだろうか。伊『Sky Sport』によると、本人は現役引退の可能性も含め、今後の身の振り方を熟考中とのこと。しかし、ユヴェントスでの振る舞いを見るに、43歳でも彼のことを欲しがるクラブは少なくないはずだ。チームに迎え入れることができれば、若手にとって最高のお手本となることは間違いない。実際、現在は欧州の複数クラブが獲得に興味を抱いているという。
そして、この争奪戦には日本人GKが所属するクラブも参戦するようだ。ポルトガル『A BOLA』によると、もしブッフォンが現役続行を選択することとなれば、小久保玲央ブライアン(20)の所属するベンフィカが獲得に名乗りを上げる可能性が高いという。

2019年冬にJリーグ・柏レイソルの下部組織から直接ベンフィカへと渡った小久保。ポルトガルの地では着実に成長を果たしており、昨季はUEFAユースリーグで準優勝を果たしている。これまでは下位カテゴリでの出場が主となっているが、このまま順調にステップを踏めばトップデビューもそう遠い未来の話ではないだろう。昨年からトップチームの練習にも参加しており、日本人GKの次代を担う存在として期待されている。

そんななかで、もしブッフォンがベンフィカに加入するとなれば、小久保もその恩恵を享受することになるかもしれない。もちろん、大前提として小久保自身がトップチームに定着する必要はあるが、実現すれば若き守護神にとってはこの上なく貴重な時間になるだろう。

はたして来季、ポルトガルでブッフォンと小久保が並んでトレーニングに励む夢のような時間は訪れるか。2021年夏の移籍市場における偉大な守護神の去就には大いに注目したい。

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