今季も大学勢の“ジャイキリ”は起こるか 天皇杯2回戦でJ1と戦う順大と関学大

FC東京と順大が対戦する味の素フィールド西が丘 photo/Getty Images

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順大はFC東京と関学大はG大阪と激突

9日に天皇杯の2回戦が行われる。2回戦からはJ1クラブが参戦し、各カテゴリのクラブと対戦する。その中で近年大会を盛り上げ、大きな注目となっているのが大学チームの躍進だ。

各地域の代表となって大会に参戦する大学チーム。各地域の天皇杯予選ではJ3クラブを倒して代表になっている大学もあり、本大会でJ2、J1のクラブを倒す“ジャイアントキリング”も多い。

ここ数年でもっとも勝ち上がったのは、第97回大会(2017年)でベスト16まで勝ち上がった筑波大学だ。茨城県代表で出場した筑波大は、2回戦でJ1のベガルタ仙台に3-2で勝利する大金星をあげると、当時J2のアビスパ福岡にも勝利した。現在川崎フロンターレで活躍する三笘薫や、この大会で5ゴールを挙げて得点王にも輝いた現大宮アルディージャの中野誠也などを擁し、日本サッカー界に衝撃を与えた。
また前回大会準優勝のガンバ大阪は、第98回(2018年)は関西学院大学に第99回(2019年)は法政大学に敗れて早期敗退している。近年大学チームに辛酸をなめさせられており、今大会も2回戦で関学大と対戦。相手にはG大阪に来季加入内定が決まっており、鋭いドリブル突破とスピードが武器のFW山見大登が所属している。3年前に1年生だった山見は、天皇杯でG大阪から決勝ゴールを奪ってジャイキリを起こしており、この試合での最注目プレイヤーとなるだろう。

今大会で2回戦まで勝ち進んだもう1校の順天堂大学はFC東京と対戦する。堀池巧監督7シーズン目を迎える順大は、昨季U-19日本代表にも選出された3年生のFW大森真吾や、FC東京U-18出身で関東大学サッカーリーグでチームトップタイの3ゴールを挙げる2年生FW 小林里駆などが所属。関東大学サッカーの聖地・味の素フィールド西が丘で、J1クラブに大番狂わせを起こすことができるか。

天皇杯2回戦は9日と16日の水曜日に各地で行われる。順大とFC東京の対戦は9日、関学大とG大阪は16日に行われる。毎年天皇杯で大きな話題を提供する大学チーム。今大会は2回戦で2校が勝ち進んだ。順大と関学大はそれぞれJ1のクラブと対戦することとなったが、プロの選手たち相手にジャイキリを起こすことができるだろうか。

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