これが最後のEUROに? まだ主役になれる7人の“ベテラン戦士”を見逃すな

ポルトガル代表のロナウドは得点王候補 photo/Getty Images

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若手に負けられない

2000年以降に生まれた若手たちが続々とEURO2020参戦を果たしている一方で、これが代表でラストの大舞台になるかもしれないベテラン選手たちのことも忘れてはならない。

特に今季はリーグ戦の方で30代後半のプレイヤーが活躍するケースが目立っていたため、EUROでもベテランが主役になる可能性がある。

1.クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/FW/36歳)

まずは何と言ってもロナウドだ。ロナウドの身体能力を考えると来年のワールドカップも目指せるだろうが、EUROを戦うのは今回が最後になるかもしれない。36歳になった今季もセリエAでは得点王のタイトルを獲得しており、EUROでも得点王候補の1人だ。前回王者としてのプライドもあるはずで、挑戦者たちを自らのゴールでねじ伏せるロナウドの姿も見てみたい。

2.ペペ(ポルトガル代表/DF/38歳)



ポルトガル代表最年長プレイヤーはロナウドではない。レアル・マドリードでもロナウドとチームメイトだった現ポルトDFペペも、前回優勝を知るメンバーとしてEURO2020の舞台に乗り込んでくる。ロナウドと同じく身体能力が高く、ベテランになった今も十分に戦力として計算できる。ロナウドとともに長きにわたる代表キャリアを良い形で締めくくりたいとの考えもあるはず。37歳のDFジョゼ・フォンテとともに、渋い守備を見せてもらいたい。

3.ルカ・モドリッチ(クロアチア代表/MF/35歳)



モドリッチもレアルでロナウド、ペペとチームメイトだった選手だ。今季もレアルでフル稼働しており、今もモドリッチはクロアチア代表の絶対的リーダーだ。パフォーマンスレベルに衰えはなく、EUROで主役になるだけのテクニックを備えている。2018年のロシアワールドカップでは準優勝を果たしており、それが偶然ではなかったことをEUROで示したい。

4.マヌエル・ノイアー(ドイツ代表/GK/35歳)



まだまだドイツ代表守護神の座は渡せない。ワールドカップに続いてEUROのタイトルも獲得すべく、ノイアーは燃えていることだろう。今回は代表でライバルだったバルセロナGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが欠場しているため、ドイツの守護神はノイアーで間違いない。代表キャップ数はちょうど100を数え、ここまで43回もクリーンシートを達成。許した失点は95点となっており、1試合平均失点が1点以下に抑えられているのは見事と言うしかない。ヨアヒム・レーヴが有終の美を飾るには、ノイアーの堅守が必須だろう。

イタリア代表のキエッリーニもこれが最後の大舞台か photo/Getty Images

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ベテランならではの渋いプレイに期待

5.ゴラン・パンデフ(北マケドニア代表/FW/37歳)



1996年大会の参加から、北マケドニア(マケドニア)代表は1度もEUROの予選を突破できなかった。今大会は記念すべき初出場であり、インテルなどで活躍してきた同国の絶対的エース・パンデフにもようやく代表で力を発揮する時がきた。37歳と大ベテランにはなっているが、今季もジェノアの一員としてセリエAで7得点を挙げている。グループステージ通過は厳しいかもしれないが、まずはチーム全員で1点をもぎ取りたい。

6.ユーリ・ジルコフ(ロシア代表/MF/37歳)



チェルシーなどでプレイしたジルコフは、今もロシア代表の主力メンバーだ。代表でのキャップ数は100を超えており、これが最後の大舞台となるはず。今季もロシアの名門ゼニトでリーグ戦15試合に出場するなど左サイドでのテクニックは健在で、ベテランらしい落ち着いたプレイでチームを引っ張りたい。

7.ジョルジョ・キエッリーニ(イタリア代表/DF/36歳)



最後はイタリア代表の番人キエッリーニだ。新型コロナウイルスの影響でEURO2020が1年延期された際にはキエッリーニの参加が危ぶまれたが、今回も相棒レオナルド・ボヌッチとともにメンバー入り。おそらくは最後となるであろうEUROで悲願のタイトル獲得へ挑むことになる。

ボヌッチとのコンビは大会屈指の安定感があるはずで、そこに若手が噛み合えば上位進出が見えてくる。代表ではタイトルを勝ち取れていないだけに、最後のEUROで頂点を目指したい。

最後のEUROになるであろう選手も多く、そこには並々ならぬ思いがあるはず。こうしたメジャートーナメントでは経験値がモノを言う場面もあり、ベテランならではの輝きに期待だ。

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